2013年10月11日金曜日

週刊朝日編集長の「セクハラ懲戒解雇」から透ける、朝日新聞の内部崩壊 (ビジネスジャーナル)

ビジネスジャーナル
週刊朝日編集長の「セクハラ懲戒解雇」から透ける、朝日新聞の内部崩壊

(略)

筆者は朝日新聞記者として約13年間勤め、40歳の節目に退職してフリージャーナリストに転じて約9年になる。「古巣」の知人と今でもたまに話す機会があるが、人事関連にまつわる暗い話が多い。

はっきり言うが、組織としては完全に病んでいる。例えば「優秀だった◯◯さんがうつ病になった」とか「◯◯さんが出世のために、ライバルである同期の◯◯さんの悪口を陰で吹聴している」とか「一部の役員にやる気と能力のない人がいて社内を混乱させている」といった類いの話である。

実際に自分の知人の記者にも心の病にかかった人はいるし、自殺した人もいる。パワハラでかつての部下から訴えられている人もいる。「なぜあの明るかった人が」、あるいは「なぜあの人格者がそんな事態に陥ったのか」と思うような人たちばかりである。

労働災害関連で「ハインリッヒの法則」と呼ばれるものがある。死亡事故のような重大な労働災害が1件起こる背景には29の軽微な事故があり、さらにその背景には300のヒヤリとするような事象があるといわれている。端的に言えば、重大事故は組織や職場が抱える課題や病巣の「氷山の一角」なのである。

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●もっとひどい不祥事を隠しているとの情報提供も

(略)

こういう指摘をすると、朝日新聞側は原発問題について読者目線で丹念に取材した「プロメテウスの罠」という連載をしたではないかと反論するかもしれないが、その連載にしたって、当初は「社内評価」は低いが志は高い記者たちが集まって自由にやったから成果が出たのであって、一部の幹部は連載を潰そうとしていたのに、読者の反響が大きすぎて潰すことができなかっただけである。

朝日新聞社に限らず、大手出版社でも似たようなことが起こっている。知人の編集者も会うたびに「うちの会社も上にゴマをするバカばっかりが偉くなっている」と冗談混じりに語る。確かにこの編集者は、話題となる調査報道やベストセラーを手掛ける凄腕編集者だが、出世はしていない。別に出世はしなくても、楽しくて有意義な仕事ができればいいとも感じるが、若い人を育てるためにも編集の中枢を担うリーダー的存在(管理職)には「凄腕」を置いておくべきだろう。

(略:「もっとひどい不祥事」についての記述はこの辺り)

(文=井上久男/ジャーナリスト)


「プロメテウスの罠」にはそういう裏話があったのか。




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