2013年12月3日火曜日

「映画愛する皆さん、反対を」秘密保護法案に高畑、宮崎監督ら呼びかけ(スポニチ) : 高畑勲、山田洋次の両監督ら5人が連名で呼びかけ文を作成。2日までに、是枝裕和、宮崎駿の両監督や俳優の吉永小百合、大竹しのぶら日本を代表する映画人を含む264人の賛同が集まった。

スポニチ
「映画愛する皆さん、反対を」秘密保護法案に高畑、宮崎監督ら呼びかけ

 「映画を愛する皆さんが反対の声を上げてくださるよう、心から呼びかけます」。日本の映画監督や俳優ら269人が3日、成立の可能性が高まる特定秘密保護法案に反対するよう、映画人やファンに求める呼びかけ文を発表した。

 高畑勲、山田洋次の両監督ら5人が連名で呼びかけ文を作成。2日までに、是枝裕和、宮崎駿の両監督や俳優の吉永小百合、大竹しのぶら日本を代表する映画人を含む264人の賛同が集まった。高畑監督らは3日に「特定秘密保護法案に反対する映画人の会」を結成し、廃案を目指すとしている。

 発表した呼びかけ文は「戦前、心ならずも戦争に対する翼賛を押し付けられた映画界の先達の反省に立ち、その苦渋と悔悟の思いを受け止め、日本映画界は戦後の歩みを開始しました」と説明。

 同法案が「『知る権利』を奪い『表現の自由』を脅かすことになりかねない」と批判し「民主主義の精神にてらし、とても容認することはできません」と訴えている。

 宮崎監督は「東アジアの平和のために日本は自由な国でいなければならない」、高畑監督は「みなさまとともに、最大の悪法『特定秘密保護法案』に絶対反対の意志を表明したい」とメッセージを寄せた。
[ 2013年12月3日 17:30 ]


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秘密保護法案、映画人264人が反対 吉永小百合さんも
朝日新聞2013年12月3日(火)20:01

 【織井優佳】高畑勲監督、降旗康男監督、山田洋次監督ら5氏が呼びかけ人となり、「特定秘密保護法案に反対する映画人の会」が3日発足した。4日間で264人が賛同し、法案の内容や拙速な国会審議を批判する声明を発表した。

 賛同したのは大林宣彦監督、宮崎駿監督、是枝裕和監督、井筒和幸監督、俳優の吉永小百合さん、大竹しのぶさん、脚本家の山田太一さん、ジェームス三木さんら。撮影監督や映画館主、評論家らのほか、映画ファン約60人も加わった。

 声明は「心ならずも戦争に対する翼賛を押し付けられた映画界の先達の反省に立ち、日本映画界は戦後の歩みを開始しました」とした上で、「『知る権利』を奪い、『表現の自由』を脅かすことになりかねないこの法案は、とても容認することはできません」と反対を表明している。

 呼びかけ人や賛同者の一部のメッセージも公表。高畑監督は「安倍政権を生み出してしまったのが他ならぬ私たち国民自身であることに愕然(がくぜん)とせざるをえません」、降旗監督は「戦前、戦中の日本に戻らないように、ねばり強く抵抗していくほかありません」と記した。原田眞人監督は「公聴会を公然とセレモニー化したやり方にも憤りをおぼえます」と書いた。

■日本映画監督協会なども声明 日本映画監督協会など各分野の著作者でつくる5団体は3日、特定秘密保護法案の廃案を求め、共同で緊急声明を出した。

 声明を出したのは同協会と日本児童文学者協会、日本シナリオ作家協会、日本美術家連盟、日本脚本家連盟。声明は「私たち著作者は、かつて国家による言論弾圧により、尊い仲間の生命を失った歴史を決して忘れることはできません」などとして、廃案を求めている。




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