2017年8月28日月曜日

「悪」を名指しにすること・・・・・ではなく、われわれをつなぎ合わせる代わりに引き離し、ぶつけ合う「弱さ」が問題なのです。(リビヤルト・Ⅴ・ヴァイツゼッカー) (鷲田清一『朝日新聞』折々のことば2017-08-23); 市民は「私生活に籠もり」、文化人は「空論に傾斜する」。 みなが「政治にうんざり」となり、連帯の糸が切断されている、その脆弱さを克服せねばと。

「悪」を名指しにすること・・・・・ではなく、われわれをつなぎ合わせる代わりに引き離し、ぶつけ合う「弱さ」が問題なのです。
リビヤルト・Ⅴ・ヴァイツゼッカー

 ナチスへの抵抗を呼びかけたミュンヘン大学生のグループ「自バラ」が封殺されてから50年後、当時のドイツ大統領は同大学でこう訴えた。
市民は「私生活に籠もり」、文化人は「空論に傾斜する」。
みなが「政治にうんざり」となり、連帯の糸が切断されている、その脆弱さを克服せねばと。
演説集『言葉の力』(永井清彦編訳)から。

(鷲田清一『朝日新聞』折々のことば2017-08-23)

『朝日新聞』2017-08-23



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