トランプ勝利の要因についていろいろ分析があるが、あまり日本語で論じられていない点でかつ個人的に重要と思ったのが、今回の選挙は「男対女」という構図があり、トランプ陣営の特に若年男性層をターゲットにした戦略が功を奏したというもの。日本の暇空茜/Colabo問題にも通底するかもしれない。1/11 pic.twitter.com/BXjXcGFdEz
— 久保山 尚 🏴のバズらせ特級出羽守 (@KBYMScotland) November 6, 2024
その頃から2024年を念頭にトランプ陣営はトランプをスポーツや総合格闘技UFC等の会場に出向かせ、若年男性層へのアピールと「マッチョ」なトランプというイメージ作りを始めた。陣営は大統領選を左右する激戦諸州で、若年男性層が有権者の11%を占めることに注目、その取り込みを図ったわけだ。3/11 pic.twitter.com/6dgLqlE3z5
— 久保山 尚 🏴のバズらせ特級出羽守 (@KBYMScotland) November 6, 2024
MeToo運動などにより若年男性層を巡る状況はここ10年ほどで激変した。加害者、既得権益の享受者としての側面を過度に強調されていると感じ、一方で女性について何か言うと女性差別と非難されることに嫌気をさしたこの層の一部が、各国で保守的な政治観を持つようになったことは割と知られている。5/11 pic.twitter.com/H0lqxRDdK5
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トランプはLogan PaulやJoe… pic.twitter.com/Csi7CGcnBz
— 久保山 尚 🏴のバズらせ特級出羽守 (@KBYMScotland) November 6, 2024
一方ハリス陣営は女性、LGBTQ、黒人等をターゲットに選挙戦に入ったが、女性という強みを活かし、女性の中絶権擁護などの論点を押し出して戦った。一方で男性層には支持は広がらず、若い視聴者の多いポッドキャストにも多く出演したが、トランプほどのインパクトを残すことはできなかった。9/11
— 久保山 尚 🏴のバズらせ特級出羽守 (@KBYMScotland) November 6, 2024
イメージ転換とメディア活用で若年男性層に支持を広げたトランプ陣営の戦略は見事。一方でMeToo以降、男性であるだけで非難されると感じている層が存在し、反動としてマッチョイズムとフェミニズム攻撃に走る現状は決して好ましいものではない。行き着く先は分断しかないのだろうか。悩ましい。11/11
— 久保山 尚 🏴のバズらせ特級出羽守 (@KBYMScotland) November 6, 2024
「ハリスが女性だから負けた」とコメントしてる人が多いので若干補足。… https://t.co/mrEDARtbZs
— 久保山 尚 🏴のバズらせ特級出羽守 (@KBYMScotland) November 7, 2024
〈ツイート全文〉
「ハリスが女性だから負けた」とコメントしてる人が多いので若干補足。
むしろトランプ陣営が「男はトランプ」という雰囲気を作り出したことが重要で、トランプ支持のインフルエンサーなんかがポッドキャストで「男ならトランプに投票」と言ったり、トランプ自身演説で「私が女性を守る、彼女たちがそれを望んでいてもいなくても」などと発言することで、マッチョ性を強調していった。それにMeToo運動以降の流れに反発し不満を溜めていた男性層が飛びついたのも理解できる。
こう考えると、演説でトランプがあるゴルファーの性器の大きさに言及したり、オーラル行為の振りをしたのも理解できる。そうすることで、bro cultureにハマっている男性層に「俺らと同じじゃんwww」と思わせることに成功したからだ。
トランプとその陣営は反対派が考えている以上に賢く戦略的だ。民主党は今後、ジェンダーや女性についてのメッセージングを賢くやらないと、また敗北を繰り返すことになる。
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