2012年3月24日土曜日

「ツバメの巣140万ベクレル 離れれば「影響なし」」 「原発警戒区域にハクチョウの群れ 南相馬の水田」

今朝、このニュースを見て驚いた。

福島第一から3kmの大熊町のツバメの巣から140万ベクレルを検出した、
しかも、
離れていれば問題ないと判断した、
という。

秋田魁新報 さきがけon the Webの記事
「ツバメの巣140万ベクレル 離れれば「影響なし」」

<引用>
環境省は23日、東京電力福島第1原発から約3キロ離れた福島県大熊町にある建物の壁で採取したツバメの巣から、1キログラム当たり約140万ベクレルの放射性セシウム(セシウム134と137の合計)を検出したと発表した。  

環境省によると、巣はセシウム濃度が高い付近の田んぼの泥や枯れ草を集めて作ったとみられる。

千葉市の放射線医学総合研究所に運び、巣表面の放射線量を測定すると毎時2・6マイクロシーベルトだったが、約50センチ離れると同0・08マイクロシーベルトに下がったことから、同省は「近づかなければ巣による人への影響は無視できると考えられる」としている。
 (2012/03/23 22:07 更新)
<引用おわり>
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「近づかなければ巣による人への影響は無視できると考えられる」とは、
昨年の「大本営発表」を思い出させる
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少し前になるが、3月16日の「朝日新聞」には、
南相馬の警戒区域の水田で餌をついばむハクチョウのことが、写真入で掲載されていた。

「原発警戒区域にハクチョウの群れ 福島・南相馬の水田」

<引用>

東京電力福島第一原発事故により立ち入り禁止になっている警戒区域内の福島県南相馬市の水田で、ハクチョウが群れをなして羽を休めている。
確認できただけで1カ所に100羽ほど。
無人の農地で、一心にえさをついばんでいる。

一帯の水田は津波をかぶり、浅瀬のようになった。
近くのため池などはハクチョウの飛来地だが、水田にこれほどの数がいるのは例年にない光景だ。

市によると、今年はマガモなどの水鳥も数多く見られる。
手つかずの汽水の湿地ができ、えさとなる植物が増えたのも要因の一つとみられる。
春が近づく今月末には、再び北へと旅立っていく。
(木原貴之)
<引用おわり>
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高濃度汚染地帯に、
置き去りにされた家畜やペットの動物たちがいた。

それとは知らずに、
高濃度汚染の藁で巣をつくり、
高濃度汚染の餌をついばむ鳥たちがいた。

それとは知らない虫たちや魚たちがいた。

絆のクニ、日本だ。

「無主物」がこのクニに降り積もり、
あるものは、大地に深く浸透し、
あるものは、川に流れ、川底に沈殿し、
あるものは、海に流れ、海底に蓄積する。
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