2012年7月25日水曜日

双葉町、4報告書に不満、独自に調査・検証する考え

毎日JP
東日本大震災:福島第1原発事故 双葉町が独自調査へ 4報告書に不満
毎日新聞 2012年07月25日 東京朝刊

 東京電力福島第1原発事故の政府や国会、東電など四つの事故調査報告書が出そろったことを受け、埼玉県加須市に役場機能ごと避難している福島県双葉町の井戸川克隆町長は24日、毎日新聞の取材に答え、町独自に事故を調査・検証して報告書をまとめる考えを示した。
 町長は政府の事故調の最終報告書について「何万人もが避難し、事故はまだ現在進行形なのに、なぜ『最終』報告書なのか」と疑問を呈した。原子炉建屋内の冷却装置が地震によって損傷した可能性を否定したことに関して「内部が十分に調査できないのに、なぜそう言い切れるのか。報告書を信頼できず、読む気が起きない」不満をあらわにした。さらに「なぜ、我々がこんな目に遭わなければならなかったのかを検証しなければ、双葉町の歴史は残らない。自分たちでやるのは当然のこと」と強調。
 今後、政府や東電の双葉町に対する対応、双葉町民の避難経緯などを調査する方針を示した。
 町長は東電の事故調が報告書を公表した6月20日にも、「自分たちが事故を起こした自覚がない」と非難していた。【大平明日香】
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7月25日付け「朝日新聞」に
「原発事故調の報告書を読んで」と題して加藤陽子氏が書かれているが、そのラスト、

「・・・報告書の有効性をもってしても、被災者や避難を余儀なくされている人々の苦しみを軽くすることはできまい。
この事実の重みに私は今、茫然となっている。」

という文章で結ばれている。

つまるところ、被害者にとっては隔靴掻痒の報告書というこということだろう。
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