朝日新聞 2013年2月15日19時31分
首相「こういう憲法でなければ、めぐみさん守れた」
安倍晋三首相は15日、自民党本部で開かれた憲法改正推進本部(保利耕輔本部長)の会合で講演し、北朝鮮による拉致被害者の横田めぐみさんを引き合いに出して「こういう憲法でなければ、横田めぐみさんを守れたかもしれない」と改憲の必要性を訴えた。
講演は非公開で、党が昨年4月にまとめた憲法改正草案を新人議員に説明する目的で開かれた。
出席者によると、首相は「日本は拉致犯の存在を知りながら手を打てず、拉致被害の拡大を許した」と言及。1977年に旧西独のルフトハンザ機がテロリストにハイジャックされた事件に触れ、「西ドイツは実行犯を射殺して人質を奪還し、世界から喝采された。西ドイツは何度も憲法改正をしてきたからできた」と強調したという。
河北新報
安倍首相、在任中の改憲に意欲 「大きな宿題」
自民党の憲法改正推進本部の会合であいさつする安倍首相=15日午後、東京・永田町の党本部
安倍晋三首相は15日午後、自民党本部で開かれた党憲法改正推進本部(保利耕輔本部長)の会合に出席し、憲法改正を「大きな宿題」と位置付けた上で、在任中の改憲実現に強い意欲を示した。首相が個別課題を議論する党会合に出席するのは珍しく、保守層にアピールする狙いがあるとみられる。
首相は、憲法改正について自民党結党の目的だと指摘しながら「大きな宿題が残されている。皆さんこそ憲法を改正する原動力になっていただきたい」と呼び掛けた。同時に自民党の改憲草案に関して「(憲法改正が)ほとんど不可能な雰囲気が漂う中、改憲草案を用意して、可能性(がある状況)を迎えた」と強調した。
2013年02月15日金曜日
YAHOOニュース
<自民党>安倍首相、改憲に地ならし開始 党内には波紋も
毎日新聞 2月15日(金)20時8分配信
安倍晋三首相(自民党総裁)は15日、自民党が政権交代後初めて開いた「憲法改正推進本部」の会合に出席し、改憲への意欲を重ねて示した。改憲は、政府が同日、論議を再開した国家安全保障会議(日本版NSC)の創設と合わせ、第1次安倍内閣で果たせなかった「宿題」。与党内には慎重論があるが、首相は実現に向けた地ならしに着手した。【念佛明奈】
首相は会合で「結党の目標の一つは占領時代の仕組みの見直しだ」とあいさつ。その後、報道陣には公開されず議論が進められた。
出席者によると、首相は「自衛隊」の名称について「海外の軍隊から『自分だけを守る軍隊』と言われる場合がある。誇りを守るために変更が必要だ」と述べ、「国防軍」への見直しを改めて主張。そのうえで「まず96条からやっていこう」と語り、憲法96条にある改憲の発議要件(衆参両院の3分の2以上の賛成)の緩和を最優先する考えを示した。
自民党は昨年4月に発表した「憲法改正草案」で国防軍化や天皇の「元首」明記を掲げており、首相の発言はこれに沿ったものだ。しかし今夏の参院選を考えれば、改憲に慎重な公明党にも配慮せざるを得ないジレンマがある。保守色の強い「安倍カラー」を打ち出した第1次内閣が約1年で頓挫したこともあり、「参院選までは安全運転しかない」(首相側近)が共通認識となっている。
こうした事情から、15日の推進本部も衆院の新人議員対象の「勉強会」と位置づけ、草案の説明が中心だった。次回も国民投票法に基づく選挙権年齢の18歳への引き下げなどを議論する方向で、国防軍化などのテーマは後回しになりそうだ。
ただ、改憲に向けた首相の積極姿勢は、参院選後の政権の枠組みが絡んだ駆け引きを活発化させている。日本維新の会は96条改正原案の今国会提出に向けて他党に連携を呼びかけており、自民党と公明党を分断したい思惑がちらつく。
これを踏まえ、公明党の井上義久幹事長は15日の記者会見で「憲法全体をどうするかということが(96条改正の)前提だ」と、96条改正論の突出に懸念を表明。自民党憲法改正推進本部長の保利耕輔元文相も会合前、首相と会談し慎重な議論の必要性を強調した。
47ニュース
自衛隊を「国防軍」に、首相意欲 自民党改憲本部会合で
安倍晋三首相は15日、自民党の憲法改正推進本部(保利耕輔本部長)会合で、自衛隊の「国防軍」への改称に強い意欲を表明した。憲法改正の発議要件を緩和する96条改正を先行させる方針もあらためて示した。会合後、礒崎陽輔首相補佐官や出席者が明らかにした。
首相は「自衛隊にとって必要なのは誇りだ。国を守っているのだからナショナル・ディフェンス・フォース(国防軍)にしなければいけない。誇りを守るために名称の変更が重要だ」と指摘した。首相は約15分にわたり発言したが、冒頭部分を除き非公開とした。
保利氏は改憲論議を慎重に進めていく必要性を訴えた。
2013/02/15 19:04 【共同通信】
0 件のコメント:
コメントを投稿