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公営放送閉鎖のギリシャ、市民が怒りのデモ ゼネスト計画も
2013年06月13日 11:31 発信地:アテネ/ギリシャ
公営ラジオ・テレビ局「ERT」が突如閉鎖されたギリシャでは12日、政府の方針に反対する多数の市民が抗議活動を開始、ゼネストも計画されている。
11日夜遅くに放送が中断されたERTでは、約2700人の職員も一時解雇された。保守系の連立与党が進める緊縮財政策の一環だ。
国内のジャーナリストらは12日から24時間の時限ストに突入。またERTの職員らは、首都アテネ(Athens)と同国第2の都市テッサロニキ(Thessaloniki)で、座り込みを続けている。
写真は、ギリシャの首都アテネ(Athens)郊外にあるERT本社の前に集まり抗議する人たち(2013年6月12日撮影)。(c)AFP/LOUISA GOULIAMAKI
朝日新聞
ギリシャ国営放送、突然閉鎖 政府が命令、抗議広がる
【ローマ=石田博士】ギリシャ政府は11日、「財政再建のため」として、国営放送ERTに突如閉鎖を命じた。人員整理した上で「できるだけ早く」放送を再開するとしている。テレビとラジオの放送は同日深夜、停止され、抗議の声が広がっている。
政府広報官がこの日、発表した。「経営が不透明だ。民放局の3~7倍も経費がかかっている」とも指摘した。労組は本社内に立てこもり、放送を続ける構えを見せていたが、かなわなかった。地元メディアによると、職員は抗議活動を続けているという。
ギリシャの他メディアも「軍事政権期でもなされなかった愚挙」「表現の自由が侵害された」などと一斉に批判した。連立3党のうち、最大与党を除く2党はリストラの必要性は認めつつも、放送中断には反対していた。野党からも強い批判が起きており、連立政権が分裂する可能性もある。
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