2013年8月12日月曜日

朝食の比重を大きくすると、体重減が促進=米医学誌 (WSJ)

WSJ2013年 8月 07日 13:35 JST
朝食の比重を大きくすると、体重減が促進=米医学誌
By ANN LUKITS

 朝食を抜いて夜に食べ過ぎることが、体重増と肥満に大きく貢献することが分かっているが、米医学誌「オビーシティ」に掲載された論文によると、1日のうちで朝食のカロリーを最も多くし、夕食を最も少なくすることが、有意な体重減につながり得ることが判明した。

 イスラエル・テルアビブ大学の研究チームは2012年6月から10月にかけて体重過多で肥満の女性93人を集め、1日1400キロカロリーの食事を摂取する3カ月間の実験に参加してもらった。1日1400キロカロリーとは一部のダイエット法で推奨されている数値だ。参加した女性たちは40代半ばで、代謝症候群と診断されていた。代謝症候群は2型糖尿病に関連する健康状態の総称。半数の被験者は朝食群(BF)に振り分けられ、1日のカロリーのうち50%を朝食、36%を昼食、14%を夕食に摂取した。残り半数の夕食群(D)は反対に、朝食に14%、昼食に36%、夕食に50%のカロリーを摂取した。被験者は2週間ごとに身体や代謝に関するさまざまな検査を受けた。

 体重は12週間でBF群が平均19.1ポンド(約8.7キログラム)減ったのに対し、D群は7.9ポンド減った。腰回りはBF群が3.3インチ(約8.4センチメートル)減ったのに対し、D群は1.5インチ減った。肥満指数(BMI)はBF群が10%、D群が5%下がった。

 心臓血管の健康状態の指標であるトリグリセリドの平均値は、両群で有意な減少がみられたが、減少幅はBF群の方が大きかった。またBF群は昼食後の血液検査の血糖値とインスリン反応でD群の値を大きく下回った。研究チームは、比較的高カロリーの朝食を取ることが、昼食後のインスリン値の維持に貢献していることがうかがえるとの見解を示した。

 ただし、研究チームは、朝食に高いカロリーを摂取することが長期的に健康に恩恵をもたらすかどうかを判断するには実験期間が短すぎたと指摘した。

子どものADHD治療を中断する親は多い=米医学誌

 注意欠如多動性障害(ADHD)の子どもを持つ親の多くは、ときどき「薬物治療を休み」にしていることが分かった。その大半は週末や学校が休みのときだ。医学誌「ジャーナル・オブ・アテンション・ディスオーダーズ」に掲載された論文によると、父親は息子のADHD治療を中断する確率がかなり高いが、娘に対してはそうではないという。母親はどちらの性別の子どもに対しても、治療の中断に対して慎重であることが分かった。研究チームはADHDの治療の中断と再開を繰り返すと、障害のコントロールがより困難になる恐れがあると指摘する。

 米テキサス州の研究チームはADHDの患者、患者の家族、それに専門家の全国組織である「チャイルド・アンド・アダルツ・ウィズ・アテンション・デフィシット/ハイパーアクティビティー・ディスオーダー」のウェブサイトでオンライン調査を実施し、259人の親から得た回答を分析した。回答の約72%は母親から寄せられた。また子どもの年齢は平均で10.5歳だった。ここで言う薬物治療の中断とは、ADHD治療薬を24時間ないしそれ以上投与しなかったことを指す。

 子どもがADHD治療を受けている親の60%近くが、子どもに定期的に「休み」を与えていると回答した。しかし、休みを容認する率は子どもの性別によって異なっていた。父親は息子の76%、娘の53%に休みを与えていた。母親は子どもの性別にかかわらず、30%に休みを与えていた。研究チームは親の行動に差があるのは、父親はADHDの症状を「男の子は男の子。ある程度のいたずらは仕方がない」として、通常の発達段階の一部だと考える傾向がより強いからかもしれないと指摘した。

 ただし、この調査では父親が実の父親か、それとも継父かを調べていない。チームはまた、回答者がADHDの子を持つ親の典型ではないかもしれないとしている。

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