鎌倉・滑川 2014-01-02
*天喜3年（1055）
この年
・源義光、誕生。
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・ノルマン人、1053年チヴィターテで教皇レオ9世に勝利後、アプーリア地方での領土拡張に集中。
フンフレドゥス、オーリアの戦いで勝利（ターラント、ブリンディジ、レッチェの三角形の真ん中の町）、ナルドの戦いで勝利（アプーリア南端）、レッチェの戦いで勝利（アプーリア南端）。
ロベルト・グイスカルドゥス、ガッリーポリノを征服（アプーリア最南端）、オトラントを征服（アプーリア最南端）、ミネルヴィーノを征服（アプーリア最南端）。
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・皇帝ハインリヒ3世、教皇ヴィクトル2世の要請により第2回イタリア遠征。
第2回イタリア遠征迄のイタリア（特にトスカナ）の経緯。
トスカナ伯ボニファツィオ、ロレーヌ公家ベアトリーチェと結婚（娘2人の姉がマティルダ（9）、1046～1115）。
ボニファツィオは、聖界刷新運動を支持、教会内対立を口実に教会領没収を企図。
1052年ボニファツィオ、毒矢で暗殺。トスカナ司教が反撃、都市暴動、ハインリヒ3世はイタリア遠征を企図。
未亡人ベアトリーチェは、トスカナ伯領を守る為、ロレーヌ出身武将ゴッフレードと再婚。ゴッフレードは、フィレンツェ市民の反乱鎮圧。エミリア、マルケ、ウンブリアに出撃、領土拡大。南のノルマン勢力と協定しイタリア王の地位入手を狙う。
教皇ヴィクトル2世、南北挟撃を避けるためハインリヒ3世にイタリア遠征を要請（イタリア王は皇帝が兼務、勝手に領土拡大しノルマンと提携するのは許せない）。
ハインリヒ3世、第2回イタリア遠征。
ゴッフレードは、ロレーヌに逃亡。
ベアトリーチェ、マティルダを連れフィレンツェ滞在中の皇帝にトスカナ伯領安堵を懇願。
母娘共に逮捕、ドイツに連行。
カノッサ城に残ったベアトリーチェの息子と妹、急死（暗殺）。
ベアトリーチェはハインリヒ3世への復讐誓う。
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・ハインリヒ3世のイタリア遠征中、バイエルン紛争の目・レーゲンスブルク司教が反ハインリヒ3世陣営に乗り替える。
皇帝への反対者達はハインリヒ３世暗殺と転覆を計画（暗殺後の後継者にはコンラート（1053年バイエルン大公罷免）を擬す）。
しかし、中心人物ケルンテン大公ヴェルフ3世とコンラート、相次いで死亡、計画が陰謀に終わる。
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・フェラーラに皇帝特許状授与、いくつかの特権を授与。
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・ヴェルフェン家ケルンテン大公ヴェルフ３世、没（位1047～1055）。
シャルルマーニュ迄遡ることのできる名家ヴェルフェン家、男系血統が途絶える（ルイ敬虔王後妻ジュディット（シャルル禿頭王母）はヴェルフェン家）。
ヴェルフ３世甥ヴェルフ４世（25、イタリア辺境伯エステ家）が継承。
ヴェルフ４世：
1030?～1101、バイエルン大公在位1070～1101。1101年十字軍遠征途上キプロス島で没。
母ヴェルフェン３世姉クニグンデ、父イタリア辺境伯アッツォ・フォン・エステ。
エテリンデ（ノルトハイム兼バイエルン大公オットー娘）と結婚。
1070年（15年後）ハインリヒ４世が岳父バイエルン大公オットーを罷免、バイエルン大公にヴェルフ４世を任命した為、離婚。
1071年フランドル伯娘ユーディト・フォン・フランドル（1094年没）と結婚。
息子ヴェルフ５世（トスカナ女伯マティルダと結婚） 、ハインリヒ黒大公。
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・フランス王ヘンリー１世、和睦の申し出。ノルマンディ公ウィリアム和睦
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・イングランド、ノーサンブリア伯シワード、没（任1027～1055）。ウェセックス伯ハロルド、ノーサンブリア人の反対をおして弟トスティヒ（任1055～1065）をノーサンブリア伯につける。
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・ウェールズ、デハイバース王グリフィズ・アプ・ラゼルフ、没（位1044～1055）。
グウィネッズ王・ポウィス王グリフィズ・アプ・ルウェリン（位1039～1063）、南東部を除くウェールズ統一。
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・チェコ、スピティフニェヴ2世によりサーバヴァのスラヴ人修道士追放。
1061年ブラチスラフ1世により呼び戻し。1097年再追放。
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・カスティーリャ・レオン王フェルナンド1世、バダホスのイスラム領北部でビセウとラメゴ占領。バダホスのイスラム領主は貢納する。
11世紀中葉イベリア半島。4つのキリスト教国。
①レオン・カスティーリャ、
②ナバラ、
③アラゴン、
④バルセロナ伯領。
25のイスラム群小諸国。以降、キリスト教側優勢となる。
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・ムラビトゥーン、黒人国アウダゴスト陥落。ついで、南モロッコ隊商基地シジマーザ陥落。
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3月13日
・天喜の荘園整理令。
寛徳の荘園整理令を受け継いで、寛徳2年（1045）以後の新立荘園を停止。
これらの整理令は、いずれも内裏造営と関係があったようで、造内裏役をはじめ一国平均に雑役を課すために、国司が荘園整理を申請したもので、荘園と公領が確定された。
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6月7日
・地震あり。
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9月27日
・法成寺の北側にあった僧房が全焼。
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10月
・イングランド、貴族間の内紛。
イースト・アングリア伯エルフガル（マーシア伯レオフリック子）、反逆罪で追放、アイルランドに亡命、水軍を集め再起。
グウィネッズ王グリフィズ・アプ・ルウェリン、エルフガルを助けイングランドに侵入、ヘリフォード市掠奪、聖堂焼失。イングランド軍を破り復権を果たす。
その後、エルフガルは父没によりマーシア伯になるが、1057年再び追放、グリフィスとノルウェー王ハーラル3世苛烈王の王子マグヌスの支援を受け、再度復権を果たす。
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12月14日
・東大寺領若狭国御封内の絹布98疋の内訳を権寺主大法師が報告。
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12月18日
・アッバース朝カリフの要請によりセルジュク・トルコの支配者トグリル・ベク、バグダード入城。カリフからスルタンの称号を与えられる。
ブワイフ朝滅亡（バグダード支配945～1055）。
最後後の君主アル・マーリク・アル・ラヒーム、幽閉の中で没（位1048～1055）。
ブワイフ朝軍司令官アル・バサーシーリ（トルコ人）は逃亡。アッバス朝アル・カーイム（位1031～1075）、慌ててサルジューク族を救済者として迎える。
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12月25日
・チューリヒ、ハインリヒ4世（5）、トリノ・サヴォイア辺境伯娘ベルタ（５、1051～1087）と婚約。トリノ・サヴォイア辺境伯はトスカナ辺境伯に対する強力な対抗勢力。
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