報道の自由度 この10年で最低水準
5月2日 14時33分
世界各国の報道の自由度について国際的な人権団体がまとめた報告書が発表され、中東の民主化運動アラブの春によって高まっていた期待が後退したなどとして、全体的な自由度がこの10年で最も低い水準に落ち込んでいると指摘しました。
アメリカに本部を置く国際的な人権団体、「フリーダムハウス」は、報道の自由がどの程度守られているかについて国や地域ごとに去年調査した結果を報告書にまとめ、1日発表しました。
それによりますと、去年事実上のクーデターが起きたエジプトやイスラム過激派の活動が活発なリビアなどの中東諸国について「アラブの春によって高まっていた報道の自由への期待は大きく後退し打ち砕かれた」と指摘しました。
混乱が続くウクライナについては、「前の政権に対する抗議デモを取材した記者が嫌がらせや暴力を受ける事例が急増した」としています。
こうしたことから、全体の報道の自由度はこの10年で最も低い水準に落ち込んでいると結論づけています。
報告書では197の国と地域の順位も発表していて、中国は183位で、政府に批判的な外国メディアのホームページへの接続を遮断しているとしています。
上位では、オランダ、ノルウェー、スウェーデンの3か国が同じ水準で1位となったほか、アメリカは30位、日本は42位、最下位は北朝鮮でした。
報道の自由度 各国の順位
197の国と地域を対象にした今回の調査では、法律によって表現の自由が保障されているか、検閲の有無、報道の内容によって政府から脅迫や暴力を受けていないかなど、23の項目で採点が行われました。
上位10か国は以下のとおりです。
1位:オランダ、ノルウェー、スウェーデン。
4位:ベルギー、フィンランド。
6位:デンマーク、アイスランド、ルクセンブルク、スイス。
10位:アンドラ。
また、42位の日本と近い順位には次の国と地域が並んでいます。
39位:グレナダ、リトアニア、スロベニア。
42位:日本、キプロス、ドミニカ、トリニダード・トバゴ、バヌアツ。
47位:ウルグアイ。
48位:カボベルデ、ラトビア、ポーランド、台湾、ツバル。
このほかの国の順位です。
30位:アメリカ。
68位:韓国。
134位:リビア。
139位:ウクライナ。
155位:エジプト。
176位:ロシア。
183位:中国。
195位:トルクメニスタン、ウズベキスタン。
197位:北朝鮮。
国境なき記者団の「日本の報道の自由度」 2010年 17位 2011年 11位 2012年 22位 2013年 53位 2014年 59位 http://t.co/OnJwciDf4J …フクシマ、秘密保護法、安倍政権下で落ちる日本の国際的評価は17頁に。
— 内藤 耕 (@Tagayasu_N) 2014, 5月 6日本に比べて、台湾の国民の政治に対する意識が高く、日本より民主的な国だと思ったら、言論の自由を求める国際的なジャーナリストの組織による「世界報道の自由ランキング」で台湾は50位だが、その50位というのはアジア圏でNO.1だった。 pic.twitter.com/wnfLDtUEAv
— 徳永みちお (@tokunagamichio) 2014, 4月 3050位以下を記録したのはいずれも安倍内閣時。 RT @Mightyjack1 報道の自由度 この10年で最低水準 NHKニュース http://t.co/6Vm6RnPclk 年次推移表の赤字は順位ダウンを表している。 pic.twitter.com/bugUjzCYNE
— 住友陽文 (@akisumitomo) 2014, 5月 6
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