<長崎原爆の日>「誓い」の城臺さん「武力で平和守るの?」
毎日新聞 8月9日(土)12時18分配信
◇閣議決定した集団的自衛権行使容認、安倍首相姿勢を批判
9日に69回目の「原爆の日」を迎えた被爆地・長崎。「日本の平和を武力で守ろうと言うのですか」。平和祈念式典で被爆者代表として「平和への誓い」を読み上げた長崎市三川町の城臺(じょうだい)美弥子さん(75)。7月に安倍晋三政権が閣議決定した集団的自衛権の行使容認を「日本国憲法を踏みにじる暴挙」と批判し「被爆者の苦しみを忘れ、なかったことにしないでください」と訴えた。
城臺さんは6歳の時、長崎市立山町(爆心地から約2.4キロ)にある祖母の家で被爆した。隣家の友人から「みやちゃん、遊ぼう」と呼ばれた瞬間、空に閃光(せんこう)が走った。爆風で飛ばされ、床下から助け出されるまで気を失っていたという。
小学校教諭を退職後、語り部の活動を続けてきた。城臺さんの目には、集団的自衛権行使容認や、武器輸出三原則の緩和を進めた安倍政権の動きは危うく映る。「戦争は戦争を呼ぶ。若者や子どもを脅かさないで」。城臺さんは、安倍首相らを前に言葉をつないだ。
長崎平和祈念式典。被爆者代表の城臺美彌子(じょうだいみやこ)さん、「集団的自衛権の行使容認は平和憲法を踏みにじる暴挙!福島原発の放射能による甲状腺異常に苦しむ子どもたちがいる中で武器輸出、原発輸出はすべきでない」と安倍政権を批判。
— 新井 博文/あらいちゃん (@hirofumi_a) 2014, 8月 9
長崎平和式典、被爆者遺族代表の方のスピーチ、胸に迫る。あの恐ろしい戦争を体験した方の言葉を直に聞き、総理は何を感じたか。 「核廃絶の先頭に立つべきは日本政府です」「集団的自衛権の行使容認は日本国憲法を踏みにじった暴挙です」「子どもたちを戦争に送ったり戦火に巻き込ませないでください
— 藤本一馬 (@kazumafujimoto) 2014, 8月 9
長崎原爆式典「空襲警報かいじょっー! そのあと友達と遊んでいて被ばくした。福島原発事故の被ばく、集団的自衛権。日本の政府は暴挙をしている。」 pic.twitter.com/SKqPm6iKe9
— study2007 (@study2007) 2014, 8月 9
長崎平和祈念式典をラジオで聞きました。被爆者代表の 城臺美彌子(じょうだいみやこ)さん(75) の平和への誓いに胸をうたれました。友達や被ばく三世のお孫さんを失った自らの体験を語り核兵器廃絶を訴え、日本政府に対して集団的自衛権の行使容認は暴挙だと正面から批判しました。
— 小越 進 (@susumu_ko) 2014, 8月 9
日刊スポーツ
長崎で原爆の日 被爆者代表は政府批判
長崎は9日、被爆から69年の原爆の日を迎えた。長崎市松山町の平和公園で、市主催の原爆犠牲者慰霊平和祈念式典が営まれ、田上富久市長は平和宣言で「集団的自衛権の議論を機に、安全保障のあり方が議論されている。『戦争をしない』という平和の原点が揺らいでいるのではないかとの不安と懸念が、急ぐ議論の中で生まれている」と述べ、政府にこうした声に真摯(しんし)に向き合い、耳を傾けるよう求めた。被爆者代表は「平和の誓い」の中で「憲法を踏みにじる暴挙」と批判した。
集団的自衛権の行使容認を閣議決定した政府に対する被爆者らの反発は強いが、6日の広島の平和宣言は言及せず、被爆地の間で違いが出た。田上市長は被爆者らの要望に応えるため集団的自衛権の文言を盛り込んだ一方、直接的な政府批判は避けた。
宣言で田上市長は、核兵器のない世界を実現するため、保有国や「核の傘」の下にいる国に対し、核兵器の禁止を求める国との協議の場をつくるよう呼び掛けた。日本政府には「非人道性を一番理解している国」として、その先頭に立つことも求めた。
東京電力福島第1原発事故の被災地には今年も言及し、「今も多くの人が不安な暮らしを強いられている。福島の1日も早い復興を願い、支援を続けていく」と約束した。広島は原発事故についても触れていない。
式典には原爆投下国である米国のケネディ駐日大使が参列。核兵器を保有しているとされるイスラエルの代表も含め、過去最多となる50カ国と欧州連合(EU)の代表や、福島県南相馬市の高校生、同県川内村の小学生ら参列者計約5900人は、原爆投下時刻の午前11時2分に黙とうし、犠牲者の冥福を祈った。
被爆者代表の城台美弥子さん(75)は「平和への誓い」で、集団的自衛権の行使容認を決めた政府に「日本が戦争できるようになり、武力で守ろうと言うのですか」と批判した上で核兵器廃絶を訴えた。
安倍晋三首相はあいさつで「現実的、実践的な核軍縮を進めている。核兵器のない世界を実現するための取り組みを、さらに前に進める」と述べた。
長崎市によると、この1年間に新たに死亡が確認された被爆者は3355人で、原爆死没者名簿に記載された総数は16万5409人となった。長崎市内に住む被爆者は今年3月末時点で3万5857人となり、平均年齢は78・93歳となった。厚生労働省によると、被爆者健康手帳の保有者は3月末で19万2719人と、初めて20万人を下回った。(共同)
[2014年8月9日11時59分]
西日本新聞
残された時間、命がけで語り継ぐ 長崎平和祈念式典で「誓い」 城台さん 「集団的自衛権は暴挙」 [長崎県]
2014年08月09日(最終更新 2014年08月09日 13時30分)
「日本の平和を武力で守ろうというのですか。日本の未来を担う若者や子どもたちを脅かさないで」。長崎平和祈念式典で被爆者の城台(じょうだい)美弥子さん(75)=長崎市三川町=が平和への誓いを読み上げた。核兵器だけでなく集団的自衛権の行使容認についても、被爆者の怒りを会場の安倍首相に直接伝えたかった。「被爆者の苦しみを忘れ、なかったことにしないでください」。思いを込めて語りかけた。
3度断った大役を引き受けたのは1月。昨年12月に特定秘密保護法が強行採決で成立した政治の流れに危機感を覚えた。
戦争の結果、原爆は落とされた。戦争にもつながりかねない集団的自衛権の行使容認は許されないと思う、と武力ではなく対話の外交を訴える。
6歳の時に爆心地から2・4キロの自宅で被爆。空がキラッと光り、気付くと家の床下に吹き飛ばされていた。「みやこー」と呼ぶ祖母が足を引っ張り、助け出してくれた。
放射線の影響の不安を抱えてずっと生きてきた。7年前、被爆3世の孫娘が生後6カ月で突然死した。医者には放射線の影響はないと言われたが自分が被爆者でなかったら、という思いは消えなかった。
孫を亡くしてふさぎ込んでいたころ、教員時代の先輩に誘われて語り部の勉強を始めた。生き残った者の使命と考え、語り部や被爆遺構の案内をするようになった。
自分の話に耳を傾ける子どもたちに孫の姿を求める。この子たちを再び戦渦に巻き込ませてはならない。二度と戦争も核兵器使用もさせない。「残された時間を命がけで語り継いでいく」と誓った。
=2014/08/09付 西日本新聞夕刊=
被爆者代表の方が 目に見えない放射線の怖さを訴える その上「集団的自衛権は 憲法に対する暴挙です。戦争ができるようにする、兵器を作る…とんでもない」 原発再稼働に対しても怒ってる被爆者代表の方 それを聞く安倍晋三内閣総理大臣 pic.twitter.com/TgiUj3IMXL
— ひろみ (@hiromi19610226) 2014, 8月 9
被爆者代表による平和への誓い「集団的自衛権で日本を戦争できる国にしないでください!福島第一原発事故はまだ収束していません。そんな中で原発再稼働などしていいのでしょうか?再び愚かな行為を犯さないように」 と、その時の安倍首相 pic.twitter.com/FSR0mTIDOM
— くみこ No Nukes, No War (@kumiko_sekioka) 2014, 8月 9
【長崎原爆の日】被爆者代表が「平和への誓い」集団的自衛権の行使容認を批判 http://t.co/QakTNwC8sA
— ハフィントンポスト日本版 (@HuffPostJapan) 2014, 8月 9
【長崎原爆の日】被爆者代表、集団的自衛権の行使容認を批判「日本国憲法を踏みにじる暴挙」
(全文)あり ↑
0 件のコメント:
コメントを投稿