2014年11月8日土曜日

アベノミクスは間違った政策だった・・・・米国人ジャーナリストの見方です。— 東洋経済オンライン : 「仕掛け人も「不況の一歩手前」と認識」 「約束はどれも実現されていない」 「消費増税の悪影響は2カ月で収まらなかった」     



アベノミクス政策は、「間違い」だった!
仕掛け人も「不況の一歩手前」と認識

リチャード・カッツ :本誌特約記者(在ニューヨーク) 2014年11月07日

アベノミクスの成果が振るわないため、安倍晋三首相が最も自信を見せていた成果(円安の促進、消費者物価の引き上げなど)の一部にも徐々に反発が生まれつつある。この反発の動きは、中小企業の企業団体や自民党内の有力リーダーたちにまで広がっている。

(略)

約束はどれも実現されていない

彼は2014年1月に書いた記事の中で次のことまで約束している。「『賃金サプライズ』……は、図柄を変える。5兆5000億円に上る大規模刺激策と相まって、消費増税による反動減の埋め合わせに貢献するだろう。より重要なことに、日本経済を持続力ある成長軌道へ乗せ続けていくのに資するだろう。これらの点に関し、私には強い確信がある」。だが、約束はどれも実現されていない。

(略)

消費増税の悪影響は2カ月で収まらなかった

財務省および日銀は安倍首相に対して、消費税の引き上げが経済に悪影響を及ぼす期間は1~2カ月を超えないと約束していた。だが、その約束もまた結局はウソに終わった。安倍首相自身のアドバイザーのキーマンの1人である本田悦朗内閣官房参与(静岡県立大学教授)は、日本は「不況の一歩手前」であると懸念しており、2度目の消費増税を延期するよう首相に進言している。

(略)

過去の過ちを認めたくないがために間違いを継続するというのは、かつて福島第一原子力発電所の護岸をより高くするべきとの声を無視した際の東京電力の思考と同じものだ。

(週刊東洋経済2014年11月8日号)


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