2016年9月20日火曜日

強制国外退去処分でタイ人母と日本生まれの息子が離れ離れに 堀潤「労働者として呼んだ側の責任は?」|Abema TIMES / 安田浩一ウェブマガジン :: 「人身売買」大国ニッポン 2 ~ 日本生まれ、日本育ちの息子だけは「助けて」 一縷の望みをかけた母の帰国 / ~ 法務省の基準を無視する司法と、人身取引被害者を救済しない「美しい国」に母子は引き裂かれた / ~ 日本で生まれ育った高校生に「帰れ」という司法 / ウティナン君の退去取り消し訴訟。「原告らの請求を棄却する」。東京地裁判決は、わずか5秒で終わりました (安田浩一の一連のツイート)


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これまでの歴史をたどると、1995年に母がブローカーにより日本へ連れてこられた。その後タイ人男性と結婚し、2000年にウティナンさんが生まれた。しかし、男性とは離婚した。途中から不法滞在をしていたため、二人は日本国籍を持てない。そのため、ウティナンさんは、小学校にも行けなかった。

その間独学を続け、ウティナンさんは2013年に甲府市内の中学に転入。母子は在留特別許可を申請するも、1年後、退去強制処分を言い渡された。2015年に処分の取り消しを求め東京地裁に提訴するも今年6月30日に敗訴。7月14日にウティナンさんだけ控訴し、そして15日の母だけが帰国という流れだった。こうした決断をしたのは、裁判の結果、世話をする監護者が現れれば、ウティナンさんの在留特別許可について再検討する余地があるとされたためだ。

ウティナンさんは、作文に「どうして僕が日本にいられないの?」「何か悪いことしたなら教えてほしい。僕が生まれたことは悪いことだったのでしょうか」「どうか僕のことを認めてほしいと思います」などと綴っていた。ウティナンさんは在留特別許可を取り、母親との再会を何よりも求めている。

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