2019年2月7日木曜日
問題は、「自立」的であろうとしすぎることであり、それを促す社会の側にある。(岩田正美) (鷲田清一「折々のことば」『朝日新聞』2019-02-02)
問題は、「自立」的であろうとしすぎることであり、それを促す社会の側にある。
岩田正美
貧困のただ中にある人の「意欲」を喚起し、制度的な支援によって再び労働市場へと戻すという「自立支援」の施策には、貧困は個人が引き受けるものという前提がある。
が、それ以前に「働いても貧困から抜け出せない構造」への対策が不可欠だ。
貧困問題では就労機会や住宅の確保など「トータルな見方」がまだまだ希薄だと、社会福祉学者は言う。
『貧困の戦後史』から。
(鷲田清一「折々のことば」『朝日新聞』2019-02-02)
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