2025年12月28日日曜日

すぐバレる小細工は、かえって市場の信頼を失う → 国債依存度低下のカラクリ 知恵絞った財務省、膨らむ高市政権の予算(毎日) / 国債30兆円超え回避に奇策 26年度予算案、地方交付税を7000億円減額(日経) / これはマーケットをごまかそうという政府のチィーティングにしか思えない。私の印象は「こりゃひどい。そこまでの奇策がいよいよ必要になったか」だ。(藤巻健史) / このような小手先の会計操作は逆効果で、財政への信認を低下させる。先週金曜日の時点で、この事実に気づいた海外勢は少ないと思われ、今週または年明けの債券市場や為替市場への影響が懸念される。      

 


〈全文〉

国債発行額を30兆円以内に収められたのは、地方交付税を会計操作で減額した奇策、と日経は報じた。同様の指摘は東洋経済でも出ていた。

財政規律への「配慮はうわべだけ」と市場が捉えれば、さらなる金利上昇を招くと日経は指摘した。

このような小手先の会計操作は逆効果で、財政への信認を低下させる。先週金曜日の時点で、この事実に気づいた海外勢は少ないと思われ、今週または年明けの債券市場や為替市場への影響が懸念される。

他にも、高市氏は「補正を含んだ予算」と言及しているが、もしそうなら2025年度の補正予算後の一般会計133兆円から11兆円も減額しなければならない。

補正予算で計上する「税収の上振れ」だけ本予算に取り込んで、支出についてはまた補正予算を組む疑いがある。

市場を欺く会計操作も厭わず、予算さえ乗り切れれば「なんでもあり」との姿勢は、市場に背を向けたように映る。









 

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