2026年4月24日金曜日

「AIを使えば全員同じになる」 羽生善治九段が語るAI時代の差別化と意思決定 ; AIによる最適解が戦略の均質化を招く中、羽生善治九段は、あえて評価の低い手を選ぶことにこそ差別化の核があると説く。数字に翻弄されず、一貫性を持って決断し、責任を負う。AI時代における人間ならではの意思決定と真の個性の在り方とは。 2026年04月23日 07時00分 公開 [末岡洋子,ITmedia]


〈全文〉

 羽生さんの言語化力は相変わらず傑出している。研究にも通じる金言多数。


『差別化やオリジナリティーを出すということは、AI評価においてマイナスの手を意図的に選ぶことを意味する。AIの評価が低いことをどこまで許容するか。羽生氏は「マイナス500点だとちょっと受け入れられないけど、マイナス200点ぐらいならいいかな」と話す。その線引きに個性が生まれるのかもしれない。』

『自分が指したい将棋というものもある。攻撃的な将棋を指したいといった自分のスタイルを、いくらAIの評価が低くても、それはそれで貫いて指していくことも大事だと思います』

『AIの評価値は人間の目から見ると楽観的すぎるのです。AIが90%有利と出していても、人間の感覚では五分みたいなものがいくらでもある。(AIには)不安とか恐怖心が全くないので』

『人間はこれまで積み上げてきた美意識や美学、こだわりの中から手を選んでいるので、見にくい手、生理的に受け付けない手、違和感のある手を選ばない傾向がある。もしかするとそこに本当の宝の山があるかもしれない』

『その瞬間その瞬間で評判の高いことをやっていくのは選択肢として悪くないですが、10回、20回の選択の連続で見ると、一貫性がなく何を考えているのか分からないということになりかねない。過去から現在に至るまでを総括して、どういう方針や選択ができていたかを振り返り、それを基に次に何をやるかを考えていく。首尾一貫していることも一つの基準になります』

『AIを活用するというと、面倒なことを代わりにやってもらうケースが多い。人間の才能や能力、ポテンシャルを伸ばすという使い方はあまりされていない。教育や才能を伸ばす方向にも活用していけたら、すごく可能性があるんじゃないか』

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