2010年10月25日月曜日

検察審査会の「市民目線」は、「疑惑があるなら裁判で白黒つけようよ」、というもの!

前に検察審査会の平均年齢疑惑について書いた(コチラ)
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先週の土曜日(10月23日)夕方の7時前の民放のニュース番組で、検察審議会のメンバに当たった人複数人(匿名)に対するインタビューがあった。
大阪と東京のニヶ所に夫々7,8人を集めていた。
偶然かも知れないが、東京は平均年齢が30代、大阪は40代以降のように見えた。
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アナウンサーは、しきりに「市民目線」とはどういうことかと質問する。
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大阪の40代以降に見えるある人が、

(大要)
市民目線ということは、疑わしきものは裁判で白黒つけようよ、ということだ

と述べていた。
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やっぱりな。
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「市民」を正しくものごとを判断できない人々と言うのではない。
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法律の素養のない無作為で選択された市民が、短期間で、複雑怪奇な法律が理解できる訳がない。
よって、
検察の「疑わしきは罰せず」は、もどかしすぎる
こんなに「疑わしい」人間は、まず裁判所でプロに判断して貰うのがいいんじゃないか
となってしまう訳だ。
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では、その「疑わしさ」の根拠は、というと、それはマスコミ報道によるものが大であろうと思われる。
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しかし、・・・今や、肝腎のそのマスコミの報道は、
様々な意図的な「リーク」を鵜呑みにした報道や、
統計的にも脆弱な根拠の「世論調査」報道などで、
本当はもう信用できないものになっている、
ということに注意する必要がある。
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多様性は文化だと思っている私としては、
世の中に、もっと危険で、もっと怪しげで、もっと面白げで、もっと独特で、もっと正規分布から外れた人々が溢れ出て欲しいと願っているが、
検察審議会は、そのような多様性を封殺する機構に組み込まれてしまわないか?
(考え過ぎ、なら良いが)
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進行しつつある階層社会において、検察審議会に選ばれるのはその上位に連なる人達になるであろう(多分、もうそうなっているであろう)。
その人たちの「市民目線」が、検察ではなし得ない「疑わしき人々」を裁判に送り込む。
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残念ながら、この国では、裁判所に送られることは、犯罪人に等しい者として扱われることである。
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考え過ぎ、なら良いが。
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