2010年10月14日木曜日

尋常でない慌てかたの検察審議会 再々度の平均年齢訂正

オザワ氏の強制起訴の件である。
かつて「巨悪を眠らせない」と胸を張った検察の権威も、地に堕ち、代わって「国民」目線が「闇将軍」を法廷に引きずり出した、というのが今回の検察審の決議ということになる。
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さて、その検察審、どういう人が、何回くらい、どういう議論をして、この結論に達したのか、おおいに関心のあるところ。
残念ながら、この国は「推定無罪」とは云え、一旦起訴されたら罪人扱いとなるのは、ついこの前に好例を見たばかり。
議事くらいは公表すべきだろう。
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チラ見で失礼だが、この結論に達した理由は、検事の作った供述調書は信用できる、「闇将軍」の証言は、「到底信用できない」というものだった、と記憶する。
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さて、当然といえば当然だが、検察審のメンバの個人情報は公表されない。
ところが、メンバの平均年齢は公表するという。
その平均年齢、一回目公表が30.9歳。
これは、通常のバランス感覚からみて異常である。
電卓で計算したところが、全員11人のところ10人の総計を11で割ってしまったとか・・。
言い訳にしては苦しい。
また、たとえそうであっても、誰かがおかしいと感じないのが異常である。
内部管理がズサン。
それをしゃーしゃーと報道するのもおかしい。
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よほど、各方面から突っ込まれたんだろう。
二回目の公表は33.91歳という。
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一回目は平均年齢30.9歳だから、総年齢は、30.9 × 11 = 339.9
これが、10人の合計だったので、10人の平均は33.99歳
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二回目の平均年齢は33.91歳だから、総年齢は、33.91 × 11 = 373.01 
一回目の総年齢から二回目の総年齢を引けば、一回目に計算されなかった人の年齢が出る。
33.11歳だ。           373.01 - 339.9 = 33.11
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一回目の計算された10人の平均年齢が、33.99歳
一回目に計算されなかった11人目の人の年齢が、33.11歳
二回目の平均年齢、33.91歳
・・・と、こんな相関関係らしい。
なんか、作った数字にしか見えない。
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そして、今朝の朝刊では、議決時の平均年齢として、34.55歳が公表。
議決までにほぼ0.6ヶ年のお歳をとられたということ?
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日本人の平均年齢の推定は44.6歳という。
とするなら、どうサイコロを転がしても、平均年齢33.91歳になる人11人を集めるのは至難のワザではないだろうか。
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検察審議会は、もっとまじめに人選経緯を公表すべきである。
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ところで・・・、
強制起訴が決まった数日後、朝日新聞朝刊のコラムは、読売新聞はどうの毎日新聞はどうの、議決に対する他紙の反応を並べて、その挙句、もしオザワ氏が、国会などで説明していたら、こんな議決にはならなかっただろうと書いていた。
ということは、検察審の議決は、法律的な検討結果でなく、ムードなり感覚なんだ、といことを云っていることになる。
しかも、残念ながらそのコラムの指摘には妙にリアリティー、説得力がある。
また、オザワ氏はそこのところの判断を誤った、甘く見ていた、ということだろう。
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それを裏返せば、「国民目線」というのは、所詮(「闇将軍」という)イメージに左右されたもの、ということ?
少なくともその危惧はある。
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議決の日の閣僚記者会見で、マエハラ氏が、「国民目線」の判断ですから云々と・・・。
社会・市民の階層化が進行するなかで、これらの政治家たちは、どういうイメージで「国民」なり「市民」をとらえているのか。
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