2012年5月13日日曜日

フランス原子力庁最高顧問、福島原発第4号機・核燃料プールの危険性を指摘 「核燃料を一刻も早く安全な場所に移すべき」

福島第1原発の4号機、ホントに危なそう。

以前にコチラ(↓)でアメリカでの状況を知った。
【肥田美佐子のNYリポート】米議員が4号機プールの危険性を指摘「燃料棒取り出しの迅速化を」(WSJ)

今度は、フランス。

ブログ「フランスねこのNews Watching」を転載させて戴く。
2012年5月10日 (木)
フランス原子力庁最高顧問、福島原発第四号機・核燃料プールの危険性を指摘
「大地震が起きれば、再び大惨事に」「一刻も早い対応を」
/ルモンド&リベラシオン(5月3日)


ルモンド紙とリベラシオン紙は5月3日、去る2月に福島原発を視察したフランス原子力庁(CEA)の最高顧問ベルナール・ビゴによる福島原発第四号機への発言を掲載しました。
フランスの原子力を推進する原子力庁の最高幹部は、第四号機の燃料プールに残された大量の使用済み核燃料が予断を許さない危険な状態にあることを指摘し、新たな地震による大惨事再来の可能性を予見しています。
そして、核燃料を一刻も早く安全な場所に移すべきと警告しています。
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●「福島原発の危機的状況、続く」ルモンド紙(抜粋)


建物には近寄れず、汚染水の保管場所は不足、そして新たな爆発の危険がつきまとう。
福島原発事故が始まってから1年と2か月余りが過ぎた。
しかし、事故を起こした福島原発は依然として厳しい状況にある。
約3千人の作業員たちが破壊された現場の整理と事故の収拾に追われる現場では、新たな大地震が起きれば再び大事故が起きる危険にさらされている。
昨年3月11日から今年の3月11日までの間に日本で起きたマグニチュード6以上の地震は、97回にのぼっている。
地震の活動は収まっていない。


1535本の燃料棒が格納されている福島原発第四号機は、見るからに脆弱そうに見える。
この原子炉の内部は、爆発によって構造がもろくなっている。
去る2月、フランス原子力庁のベルナール・ビゴ最高顧問は日本を訪れた際、福島四号機の燃料プール(から使用済み核燃料棒を運びだしプール)を「空にする」必要があると警告した。
4月上旬には、同様に米国のロン・ワイデン上院議員が第四号機・燃料プールの危険性を公けの場で指摘し、事故が起きれば昨年3月11日に起きた福島原発事故を上回る量の放射性物質が放出される大事故につながる可能性がある、と述べている。


●「福島原発では誰も『原発を止めろ、私たちは間違いを起こしている』と言う勇気のある人がいなかった」ベルナール・ビゴ原子力庁・最高顧問へのインタビュー/リベラシオン紙(抜粋)


リベラシオン紙
「(2月に福島原発を視察した時、)福島原発の建物はどのような状態でしたか?」


ビゴ最高顧問:
ショックを受けたのは、水素爆発によって何もかもが破壊されてしまった様子を見た時でした。
日本人たちは特に第三号機・四号機の周りを中心に懸命に瓦礫を集める作業を行なっています。
原子炉を取り囲む建物の掃除にとりかかるため、クレーン車が配置されていました。
使用済み核燃料がある燃料プールに近づくためです。
もしまた地震が起きて燃料プールの中の水が空になったら、再び大惨事になるでしょう。
ですから、できる限り早急に使用済み核燃料を取り出して、別の場所に保管しなければなりません。
日本人たちは2年後にそれができれば、と期待しています。
(抜粋・一部編集)

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