2016年7月25日月曜日

遠藤十亜希『南米「棄民」政策の実像』(岩波現代全書) (『朝日新聞』著者に会いたい) ; 日本人移民の軌跡を知ることが、理解や敬意につながることを願っています

遠藤十亜希『南米「棄民」政策の実像』(岩波現代全書)
(『朝日新聞』著者に会いたい)

 (略)

 移民の歴史が100年を超えるブラジルの日系人社会は、4世や5世も含めて200万人に迫る。いまや米国と並ぶ世界最大規模の生産量を誇るブラジルの大豆は、じつは日本人移民が定着させたそうだ。しょうゆやみそ、豆腐といった故郷の味への郷愁が、ブラジルの主要な輸出産物を作り出す原点になった。

 ただ、日本政府の移民政策は「棄民」のそしりを免れないと語る。「地上の楽園」と勧めて送り出した国民の多くに「生き地獄」を体験させたからだ。・・・

 「・・・日本人移民の軌跡を知ることが、理解や敬意につながることを願っています」

 『朝日新聞』2016-07-24



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