2013年10月11日金曜日

パリで「曾根崎心中」の公演 19日まで合わせて11公演 初日の10日、パリ中心部の劇場はおよそ1000人の観客で満員

NHK
パリで「曾根崎心中」の公演
10月11日 16時52分

日本の伝統芸能、文楽の人気演目「曾根崎心中」の公演がフランスのパリで始まり、初日の公演では劇場に集まった満員の観客から大きな拍手が送られました。

この公演は、日本の伝統的な舞台芸術である文楽をヨーロッパの人々に楽しんでもらおうと、国際交流基金などの主催で先月から行われてきたヨーロッパ公演の最後となるものです。

初日の10日、パリ中心部の劇場はおよそ1000人の観客で満員となり、現代美術作家の杉本博司さんが構成、演出などを手がける文楽の人気演目「曾根崎心中」が上演されました。

曾根崎心中は、しょうゆ屋の手代の徳兵衛が貸した金を巡って親友にだまされ、恋仲のお初と共に心中する物語を描いた近松門左衛門の代表作です。

舞台は黒を基調としたシンプルな作りで、照明によって人形が浮かび上がって見えるような効果を出していて、背景に映像作品を流すなど現代的な演出も取り入れられています。

最後の場面で、お初と徳兵衛が心中をして公演が終わると、観客席から長い間、大きな拍手が送られました。

文楽を初めて見たというパリの女性は「人形が生命を持ち自分で動いているかのようだった」と、感激した様子で話していました。

曾根崎心中のパリ公演は、今月19日まで合わせて11公演行われることになっています。

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