2013年10月3日木曜日

福島第一原発 タンクの汚染水、外洋に流出 汚染水を入れ過ぎで漏えい、天板閉じず ← これがアンダーコントロールの実態

YAHOOニュース
タンク汚染水、外洋に流出=入れ過ぎで漏えい、天板閉じず―福島第1
時事通信 10月3日(木)10時52分配信

 東京電力福島第1原発の貯蔵タンクから2日に汚染水漏れが確認された問題で、東電は3日、汚染水が外洋に流出したことを明らかにした。タンクを囲うせき内にたまった水を入れ過ぎたことが漏えいの原因という。タンクは傾いた地形の場所にあり、天板を厳格に閉じずに使用していたため、端から汚染水が漏れたとみられる。

 東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は同日記者会見し、「(汚染水が)海へ出ていると考えている」と述べた。

 東電はせきの外に流出したタンクの汚染水の量を約430リットルと推定。汚染水には、ストロンチウムなどのベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり58万ベクレルの濃度で含まれていたという。

 漏れたタンクから1、2メートルの位置には、外洋につながる排水溝がある。2日夜採取した排水溝の水からは、ベータ線を出す放射性物質を同1万5000ベクレル検出。より海に近い地点では同840ベクレルと、前日に比べ約7倍に上昇した。

 東電によると、漏えいタンクを含むタンク群は、西から東へと傾いた地形の場所に5基並び、連結して使用している。タンクは直径9メートル、高さ8メートルの円柱状。漏えいタンクは一番東側にあり、天板から10センチの位置まで水を入れていた。天板はボルトで留める構造だが、実際に締めていたのは一部分だけだった。

 2日午前中にせき内にたまった水をこの5基のタンクに入れる作業を実施。最も高い位置にある西側のタンクの水位計を見ながら作業していたため、低い東側のタンクの端から漏えいしているのに気付かなかった。 




NHK
また汚染水漏れ 一部は海に流出か
10月3日 5時9分

東京電力福島第一原子力発電所で2日夜、山側にあるタンクから汚染水が漏れ、下のせきにたまった水から、ベータ線と呼ばれる種類の放射線を出す放射性物質が1リットル当たり、20万ベクレルという高い濃度で検出されました。汚染水の一部はせきの外に出て、海に流出しているおそれがあり、東京電力で対応を急いでいます。

2日午後8時すぎ、福島第一原発4号機の南西側にある汚染水をためるタンクの1つで、上部から水が漏れているのを作業員が見つけました。
このタンクを囲うせきの水を測定したところ、ベータ線と呼ばれる種類の放射線を出す放射性物質が1リットル当たり、20万ベクレルという高い濃度で検出されました。
東京電力によりますと汚染水はタンクの鋼鉄製の天板と側面の板との隙間から漏れていましたが、地上から5メートル余りのタンクの側面にある点検用の通路がせきの外側に張り出していて、これを通じて汚染水がせきの外に出ていました。
タンクから漏れた量やせきの外に達した量は分かっていません。
東京電力はこのタンクから200メートルほど離れた海に汚染水が流出しているおそれがあるとして、海に通じる排水溝に土のうを積むなど流出防止を急いでいます。
この問題について東京電力は国の規則に基づく報告を行い、原子力規制委員会は周辺の土の回収や海につながる排水溝の水を速やかに分析することなどを指示しました。国の規則に基づく報告はことし8月、別のタンクから汚染水300トン余りが漏れたとき以来です。まとまった雨が降った2日は別のタンクを囲うせきからも23トンの放射性物質を含む雨水が周辺にあふれ出して、せきの水からベータ線という種類の放射線を出す放射性物質が1リットル当たり、15ベクレル検出され、雨が降った際のもろさが改めて示された形です。


毎日JP
汚染水漏れ:別タンクから20万ベクレル 海洋流出の恐れ
毎日新聞 2013年10月03日 02時01分(最終更新 10月03日 02時52分)

 東京電力は2日、福島第1原発の汚染水をためているタンクの上部から新たな水漏れを発見し、漏れた水からストロンチウム90などベータ線を放出する放射性物質が1リットルあたり20万ベクレル検出されたと発表した。点検用の足場を伝ってタンクを囲うせきの外へ漏れ出ていることを確認。近くの排水溝を経由して海に流れ出た可能性もあるという。

 8月に300トンの汚染水漏れが発覚したのとは別のタンク群。新たな高濃度汚染水漏れを受け、東電は同日、原子炉等規制法に基づき国に報告した。

 東電によると、漏れは同日午後8時5分ごろ、「B南エリア」タンク群で周囲のせき内にたまった雨水を移送する作業中だった社員が発見。タンク外壁を流れているのが目で見て分かる漏れ方だったという。放射性セシウム濃度は同18〜54ベクレルと比較的低く、セシウム除去後の処理水をためていたタンクとみられる。【斎藤有香】



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