読売新聞
橋下市長肝いり「スーパー学校」不評・定員割れ
大阪市教委が、来春に向け、市全域から児童生徒を募った小中一貫校2校の希望者が集まらず、ほとんどの学年が定員割れしていることがわかった。
小1からの英語学習など私立の進学校並みの手厚い教育を実践する「スーパー学校」として橋下市長が力を入れるが、保護者らの反応は芳しくない。
2校は「やたなか小中一貫校」(東住吉区)と「むくのき学園」(東淀川区)。やたなか小中一貫校は昨年4月、矢田小と矢田南中を統合して開校した。来春から校区を市全域に広げる。むくのき学園は、啓発小と中島中を統合し、来春開校する。
校区外からの募集定員は、学年によって、24~57人とし、応募者多数の場合は抽選も想定していた。
やたなか小中一貫校は1~8年生の定員計323人に対し、応募は17人。4、5年生はゼロで、1年生でも7人だった。むくのき学園は、8学年(定員計342人)の応募者は計117人にとどまり、1年生だけが、定員(24人)を超える34人が応募した。
地元の児童生徒はもともと別枠で入学できるため、定員割れは補充されない。市教委は「小、中学校途中の転入学が敬遠されたうえ、やたなか小中一貫校は駅から遠いことも影響したのでは」と分析する。
2015年度には西成区で3校目を開校予定だが、ある市教委幹部は、「本当に開校できるのか」と不安を漏らした。
(2013年12月4日14時24分 読売新聞)
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