2012年12月1日土曜日

(経済)成長がそのまま景気回復につながるわけじゃない。 そんなまやかしより、ぼくらが聞きたいのは、明日の日本像だ。(天野祐吉)

総選挙が近い。

よくあるアンケートの集計で、国民が選挙に期待するもの、
一番が「経済問題」と・・・、だいたいがこうなる。

だけど・・・と思う、
アンケートの選択肢が「経済問題」とあるから、国民はこれを一番としているンじゃないか?

国民が言う「経済問題」と、政治家・財界人が発想する「経済問題」とはかなり開きがある。
国民が言う「経済問題」は、要は、暮らし、生活のことを言っている。

もっと端的に言えば、迫り来る「貧困」の解消策を求めている。
決して、GDP成長率○○%の実現ではないのである。

どうか、アンケートの選択肢に「経済問題」と括らずに、「暮らし」とか「生活」とかの独立の項目して戴きたい。
国民が望む「経済問題」の解決と、政財界が望む「経済問題」の解決は、全く別物なのである。

それを明確に教えてあげないと、
思慮浅き政治家は、日銀の輪転機をもっと廻せなどと妄言を言い出す。

で、
天野祐吉さんが、
経済)成長がそのまま景気回復につながるわけじゃない。
そんなまやかしより、ぼくらが聞きたいのは、明日の日本像だ。
と、怒っている。
(「朝日新聞」11月28日「CM天気図」)

「暮らし」「生活」のレベルの問題から一歩進んだ、
国・社会の形(像)についてだ。

この地震列島に、原発をボコボコ建てて、
大量生産・大量消費のあの「夢」をもう一度・・・

これから、そんな社会を目指すのだろうか?

多分、そのレールの行き着く先は、
アメリカのような「1%が99%を支配する」社会じゃないか。

11月30日「朝日」に、最近6年間の成長戦略という記事があった。
なんかもう、白々しいゲップが出そうだ。
記事には、
経営者からは「戦略はもういい」のと悲鳴とあるが、
「(古い型の)成長はもういい」と言いたいくらいだ。



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