沖縄タイムス
橋下氏発言:姉妹都市関係に悪影響
2013年5月19日 10時12分(25時間18分前に更新)
【平安名純代・米国特約記者】橋下徹日本維新の会共同代表(大阪市長)の旧日本軍の従軍慰安婦に関する発言をめぐり、米国内で反発が広がっている。橋下氏が6月に訪問を予定しているサンフランシスコ市やサンフランシスコ大阪姉妹都市協会は17日までに相次いで声明を発表し、同氏の発言は女性の人権を侵害し、国際関係に悪影響を与えるものと厳しく批判している。サンフランシスコ市のエミリー・ムラセ女性地位局長は、同市が「女性の権利を守る人権都市であり、性暴力の根絶へ向けた国際的な運動を展開している」と強調した上で、橋下氏に発言が与えた損害を修復する行動を即座にとるとともに、戦時中の女性への人権侵害を公式に認めるよう要請した。
サンフランシスコ大阪姉妹都市協会は、同氏の発言が「姉妹都市協会の立場や精神を反映するものではない」と指摘し、「戦時中の女性に対する虐待と破壊的な暴力を正当化する発言は、国際関係に悪影響を与えるものであり、協会の使命に反する」と非難した。
一方で、米下院外交委員会のロイス委員長(共和党)は15日の下院本会議での演説で、旧日本軍の慰安婦制度は「国家が後押しした性的蛮行」と指摘。「軍の士気を高める手段として慰安婦を正当化しようとした。発言は言語道断だ」と強く非難した。
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