「誇れる憲法守らねば」 野中元官房長官と元名大教授対談
戦後70年の節目に、元官房長官の野中広務氏(89)と国際政治学者で元名古屋大教授の畑田重夫氏(91)が対談するイベントが10日、京都府南丹市園部町の市国際交流会館で開かれた。旧園部中学校で剣道部に所属していたという共通点を持つ2人が、戦争体験や憲法の大切さについて議論を深めた。
戦争や憲法9条について考えてもらおうと、園部町にゆかりのある有志などで作る実行委員会が企画。地元住民ら約300人が傍聴した。
野中氏は戦時中に徴兵され、砂を担いで山を駆け登るなどの厳しい軍事訓練を耐えた日々や、敗戦後に仲間とともに自決を考えたことなどについて話した。畑田氏も「戦争で亡くなった友人の分まで1分1秒でも長く生きる」と言葉に力を込めた。
対談では両氏とも、改憲を掲げる安倍政権を厳しく批判。畑田氏は「安倍首相は戦争を体験しておらず、リアリティーを分かっていない」と警鐘を鳴らし、野中氏は集団的自衛権行使を認める法整備に強く反対した上で「偉大で誇れる憲法を守っていかなければならない」と呼び掛けた。
【 2015年05月11日 10時36分 】
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