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名作映画で戦後70年を検証 池袋、有楽町など特集上映
橋本忍監督「私は貝になりたい」や小林正樹監督「人間の條件」をはじめ名作映画を通して戦争や戦後70年の歴史を検証しようとする特集上映が、7月末から東京都内の複数の映画館で催される。
池袋の新文芸坐では、7月26日の「東京裁判」(小林監督)を皮切りに、9月上旬まで3部に分け約60本を上映する。広島に原爆が投下された8月6日には第4回新藤兼人平和映画祭として「原爆の子」「一枚のハガキ」を上映。12~25日は「反戦」にテーマを絞り「私は貝になりたい」のほか「雲ながるる果てに」(家城巳代治監督)「真空地帯」(山本薩夫監督)など、戦争の悲劇を描いた作品を特集する。
松竹は1959~61年に公開、大ヒットした「人間の條件」6部作計10時間近くを、8月1~7日、有楽町マリオンの丸の内ピカデリー2で一挙上映する。
主演の仲代達矢さんは「戦争とはいかなる悲惨なものであるかをリアルに描いた作品」とコメント。「集団的自衛権などといって、戦争の方向へ向いていくんじゃないかというきな臭いとき、あらためて見ていただくことは非常にタイムリーだ」としている。
神田神保町の神保町シアターでは、1~28日に「1945―1946年の映画」を特集。「そよかぜ」(佐々木康監督)「歌へ!太陽」(阿部豊監督)など、連合国軍総司令部(GHQ)検閲下に封切られた「知られざる映画」を回顧上映する。
同じく神田神保町の岩波ホールは1~21日に「戦争レクイエム」と題して、日常を通して戦争の悲劇を描いた黒木和雄監督を特集。「父と暮せば」など4作品と劇場初公開の短編「ぼくのいる街」を上映する。
2015/07/17 16:51 【共同通信】
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