日銀が作った『5分で読めるマイナス金利』にメガバンク行員がブチ切れた! 「ケンカ売ってんのか」https://t.co/VVO83HVnFq— 黙翁 (@TsukadaSatoshi) 2016年4月13日
「黒田総裁はバカなのか」
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経済をよくするはずのマイナス金利が、銀行業界の経営をモロに直撃している。メガ3行ではこのほどベア見送りが決定したが、「これこそマイナス金利のせい」とメガ幹部は語る。
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メガバンク株は投げ売り状態
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そんなバンカーたちの怒りを知ってか知らずか。3月末に日銀がHP上に公開したある文書をめぐって、「俺たちにケンカ売ってんのか」と、いまメガバンク行員たちが騒然となっている。
その文書の正式名称は、『5分で読めるマイナス金利』。日銀のHP内には、金融、経済に関してQ&A形式で解説する『教えて! にちぎん』というコーナーがあり、その一つとして3月25日から掲載が始まった。
中身は、マイナス金利についての疑問を18個掲載。それぞれに日銀なりの回答が書かれているのだが、それらがいちいち銀行の神経を逆なでするものなのである。
たとえば、マイナス金利の影響で〈銀行が損しない? 大丈夫?〉という質問に対して、日銀はまず、〈たしかに銀行にとっては、預金金利はマイナスにならないのに、貸出金利は下がるので、その分儲けは少なくなります〉と回答。銀行側に理解を示していると思わせながら、〈でも大丈夫です〉として、以下のように続けるのである。
〈日本の金融機関は、リーマンショックでも傷ついていないし、とても健全です。去年もたくさん収益を上げています。日銀の預金でもマイナス金利にするのは一部だけにして、あまり銀行が困らないようにしました〉
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まもなく全面戦争へ
続けて見れば、〈マイナス金利ってそんなに効果あるの?〉という質問には、〈マイナス金利にしたあと、住宅ローンの金利は下がって、10年固定で借りても1%以下になっています。銀行のローンセンターは大忙しだそうです〉と回答している。
これに怒りをぶちまけるのは、ローン担当の現役行員である。
「マイナス金利で不動産業界が潤っているという書き振りですが、現実は真逆。確かにローンセンターへの問い合わせは急増しているが、大半は借り換えの相談。新規のローン借り入れはこの間、ほとんど増えていない。マイナス金利によって起きたのは、住宅ローン競争の激化。しかも、利ザヤがより薄くなる『デフレ競争化』している」
メガバンク行員たちがこぞってブチ切れているのは、銀行預金についてのくだりである。
100万円預けた1年間の利息がこないだまでは200円だったのが、マイナス金利で10円になったという事実が記されたうえで、〈消費を悪くするほどの規模ではありませんよね〉。日銀のせいで預金金利が下がったのに、それは大した影響がないと書く。
そのうえで日銀は、〈もともと200円しかもらえなかったんだ。それがひどいんじゃない?〉と、銀行がこれまで低い預金金利を設定してきたのが悪いと暗に批判するような質問を設定。それを受けて、〈そのとおりですね。100万円預けた時の利息が1000円未満になったのは1999年。もう15年以上、預金金利はとても低くなっています〉と回答するのだ。
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