2014年8月20日水曜日

北海道新聞  「アイヌ民族いない」書き込み問題 金子札幌市議を処分せず 自民会派「個人的見解」(08/19 06:30) : 「アイヌ民族を先住民族とするのは自民党政府が決めた認識で、これを否定する発言を容認するのは党の姿勢としてどうか」

北海道新聞 
「アイヌ民族いない」書き込み問題 金子札幌市議を処分せず 自民会派「個人的見解」(08/19 06:30)

 札幌市議の金子快之(やすゆき)氏(43)=東区選出=が短文投稿サイト「ツイッター」に「アイヌ民族なんて、いまはもういない」と書き込んだ問題で、所属する自民党・市民会議は18日、金子氏から事情を聴き、「個人的見解で問題はない」として処分しない方針を決めた。

 同会派の村山秀哉幹事長によると、金子氏は百科事典の記述を引用したとした上で「民族の歴史、文化を否定するものではない」と説明したという。村山幹事長は「文献を引用しており、問題はない」とした。

 金子氏が引用したという世界大百科事典(平凡社)の2005年版は「民族としてのアイヌは既に滅びたといってよい」などの記述があるが、「差別を助長しかねない」との指摘を受け、07年版から改訂されている。

 金子氏は同日夜、北海道新聞の取材に対し、書き込みを撤回する意思がない考えを重ねて示した上で、会派の方針については「コメントすることはない」と話した。

 一方、市議会の他会派は自民党の方針に対し「処分しないのは党として発言を受け入れたということ」(民主党・市民連合)などと批判した。

 東北学院大の榎森進名誉教授(アイヌ民族史)は金子氏の書き込みについて「アイヌ民族の基礎的な知識や歴史について理解ができていない。アイヌ民族の存在を否定するような表記をする百科事典は今はないはず」と指摘。「アイヌ民族を先住民族とするのは自民党政府が決めた認識で、これを否定する発言を容認するのは党の姿勢としてどうか」と疑問視した。

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