アンリ・マティス
《コーヒータイム》1916
マティスは1906年から1913年の間、アルジェリアとモロッコへ旅行しており、帰国後オリエンタルな風俗を主題に数々の魅惑的な作品が生まれた。
《東洋風の昼食(オリエンタル・ランチ》とも呼ばれるこの絵もその一枚で、モロッコ滞在の経験が、エキゾチックな二人の女性や衣装、ちゃぶ台やコーヒーセットなどのしつらえに投影している。
アンリ・マティス
《窓》1916
ヨーロッパが第一次世界大戦で混乱する最中に、マティスはパリ近郊、イシー=レ=ムリノーにある家の窓から見た、この平和で美しい光景を描いた。
窓の外には木と庭が覗き、室内に初夏の光が差し込む。
緑と白を基調に黒や赤茶をアクセントとした色彩と、直線や曲線、ジグザグ模様などによる幾何学的な構成が心地よく響き合う。
アンリ・マティス
《ケシの花》1919
赤いケシの花と黄色いグラジオラスが白と青の陶の花瓶に生けられ、同じように色鮮やかな四曲の屏風の前に置かれている。
花の一部は屏風に描かれた花の装飾パターンと入り混じったり、屏風の青を背景に、夜空か水面に打ち上げられた花火に見立てられたりと、目だまし的な遊戯をマティスはあちこちに仕掛けている。
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