2013年3月30日土曜日

「恥ずかしい憲法」「みっともない憲法」と言う割には、イロハの質問に「そういう子供っぽいことやめて」と逃げた安倍首相。 「みっともない」「恥ずかしい」のはどっちだ? 憲法か?安倍首相か?

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「そういう子供っぽいことやめて」首相、民主・小西氏にあきれ顔
2013.3.29 22:20 

 「そういう子供っぽいことは、やめましょうよ」

 安倍晋三首相が29日の参院予算委員会で、憲法の条文に関する細かい質問を続けた小西洋之氏(民主)をたしなめる場面があった。

 小西氏から「包括的な人権規定といわれる憲法の条文は何条か」などと執拗(しつよう)に質問され、首相は「クイズのような質問は生産的ではない。聞かなくても調べればいいじゃないか」と不満顔。首相を指さして「知らないとは内閣失格だ」と挑発する小西氏に、「大学の講義ではない」「このやりとりに何の意味があるのか」とあきれていた。

 直後に質問した中西健治氏(みんな)が「第何条かという質問はしません」と宣言すると、首相は「予算委員会にふさわしい質問だ」と笑顔を見せた。


JCAST
安倍首相「有名な憲法学者」の名にポカン 「芦部信喜知らないって…」支持者もドン引き
J-CASTニュース 3月30日(土)17時54分配信

  「安倍総理、芦部信喜さんという憲法学者ご存じですか」
  「私は存じ上げておりません」

 2013年3月29日の参院予算委員会、民主・小西洋之参院議員の質問に、安倍晋三首相はこう答えた。さらに他の学者の名前を挙げて質問する小西議員に、安倍首相は「つまらないことを聞く」とばかりの笑みさえ浮かべていた。

  「私は憲法学の権威でもございませんし、学生だったこともございませんので、存じ上げておりません」

■憲法学ぶ上では必ず名前の出る学者

 ところが安倍首相が「知らない」と断言した芦部信喜氏(1923~1999)は、近年の日本の憲法学者では最も高名な人物だ。日本の憲法学の第一人者だった宮沢俊義氏の弟子で、63年に東大教授になり、84年まで教えた。のち学習院大に移り、86年から92年まで日本公法学会理事長を務めた。92年に刊行した『憲法』(岩波書店)は、大学の憲法学の教科書として知られ、現在も版を重ねている。93年には文化功労者にも選ばれた。

 以前には自民・片山さつき参院議員がツイッター上での憲法論議の際、「私は芦部教授の直弟子ですよ」と自慢してみせたことさえあるほどだ。片山氏は今も自身のブログに「芦部教授は、私が東大法学部を在学中の法学部長で、私が3年で外交官試験の2次にうかったときに、『3年で中退外交官にならずに、4年で国公を受けて、大蔵省に行きなさい!』と薦めてくださった恩義のあるかたです」と記している。

 ちなみに安倍首相も法学部卒(政治学科)。憲法改正を唱える首相が、憲法学の「大御所」の名前を知らなかったことに、ネットでは失笑と落胆の声が相次いだ。

  「法学部卒で憲法を論じるのに芦部信喜知らないって、ON知らずに日本のプロ野球語るようなもんだぞ」
  「つか芦部を知らない程度に憲法に興味がないのにどうして改正だけはしたがるのかよく分からない 興味があったらまずは基本書読んだりして勉強するだろ」
  「ちなみに、経済学をやった人がケインズを知らないってドヤ顔でいうレベルのこと」
  「憲法知ってることの根拠として芦部を使った片山さつきに、お宅のトップ貴方の師匠である芦部知らないのに憲法改正唱えてるんだけどどう思う?って聞きたい(´・∀・`)」


 「安倍ちゃんは好きだし、自民を支持してるけど、芦部・高橋和之・佐藤を知らないっていうのは正直驚いた(中略)これくらいは教養で知って欲しかったな。まあ、今回のことで安倍ちゃんが不適だとは思わないけど、最低限フォローアップはこれからしてもらいたい」

 もっとも小西議員の質問は、「芦部」以外の部分でも細かく憲法の条文を質すなど、まるで「クイズ」のような形で安倍首相の憲法理解を問おうとしたとして、産経新聞が批判的に報じたのを始め、不快感を持った人も少なくない。安倍首相自身も、「子供っぽいことやめましょう」「このやりとりに何の意味があるのか」「大学の講義ではない」などと不満を表した。小西議員のブログにも大量の批判コメントが寄せられ、半ば炎上状態だ。

*
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逃げたらアカン

ふだん
「みっともない」とか「恥ずかしい」とか言っている、自分が住んでいる国の憲法なんだから、
きちんと理論武装しておかないと。

おじいちゃんが泣くぞ。

「空っぽ」ぶりがばれるぞ。

別に学者の誰を知ってるとかでなくても、
あるいは、ちょっと恥ずかしいけれど何条かは知らなくても、
(そのくせ9条だけは知ってるんだ)。

「人権」概念がどこから来たくらいは答えなきゃ。
これ、「キホン」の「キ」よ。

「オバマ」に嫌われるレベルですよ。

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テレ朝ニュース
“憲法クイズ”に「イラッ」参)予算委で安倍総理(03/29 14:00)

 民主党・小西洋之参院議員:「総理は日本国憲法において、包括的な人権保障を定めた条文、何条か知らないという理解でよろしいですか?」

 安倍総理大臣:「これはすみませんけどね、大学の講義ではないんですよ」

 民主党・小西洋之参院議員:「包括的かつ総合的に定めた条文は何条ですか?日本国憲法何条ですか?」

 安倍総理大臣:「まずですね、あまり人を指すのはやめたほうがいいですよ」

 憲法クイズのような質問にいら立ちをあらわにした安倍総理に対して、さらに批判の矢が飛びました。

 生活の党・森ゆうこ参院議員:「総理のご答弁、慎重になさるべきであるとご注意申し上げたい。何かございましたら」

 安倍総理大臣:「ありません」

 生活の党・森ゆうこ参院議員:「そういう態度が不遜だと言っているんです」
*
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安倍、底浅い!!


想田和弘 ‏@KazuhiroSoda 15時間
民主党の小西議員による安倍首相へのクイズ的質問に批判があるみたいだけど、僕は小西氏は重要な質問をしたと思う。だって改憲を強硬に進めようとする安倍氏が、少なくとも憲法学の通説を理解せずにそうしていることを明らかにしたわけだから。これは恐ろしい話ですよ。

小西ひろゆき (小西洋之) ‏@konishihiroyuki 3月29日
昨日の予算委員会、「個人の尊厳」、「幸福追求権」など憲法至高の価値を定めた第13条を安倍総理はその存在も、また、改めて求められても内容の説明もできませんでした。これは、即総理辞職に値することです。

小西ひろゆき (小西洋之) ‏@konishihiroyuki 3月29日
要するに安倍総理は憲法を何も理解せずに、無邪気かつ無責任に憲法改正を唱えているのです。幾多の立法を行ってきた私の感覚では、自民党草案では第13条を改正しているのだから、誰よりも憲法改正に熱心な安倍総理は当然に現行憲法13条の存在も内容も即答出来ないとおかしい。

小西ひろゆき (小西洋之) ‏@konishihiroyuki 3月29日
結局、安倍総理は、かつての憲法制定時に、日本政府の松本私案のその余りの前近代的な内容にやむなくGHQ草案を起草した外国人スタッフよりも遥かに憲法理論を勉強していない。戦後憲法学を作った芦部先生の名前すら知らないのでは、「GHQの短期間の作成作業やら」について論評する資格すらない。

小西ひろゆき (小西洋之) ‏@konishihiroyuki 3月29日
「個人の尊厳」など憲法至高の価値を定めた第13条の存在と、その内容の説明を改めて求めることを、答弁出来ない安倍総理は「クイズ」と矮小化しました。
自民党草案の空前絶後の凄まじさぶりを思うと、憲法の人権包括規定の存在とその意味を国会で問うことは私は国会議員の使命だと認識しています。

小西ひろゆき (小西洋之) ‏@konishihiroyuki 3月29日
私の安倍総理への予算委員会質疑について批判して下さる全ての皆さんのかけがえのない自由と権利を守るため、国会議員として自民党憲法改正草案阻止のため力の限り闘わせて頂きます。
草案どおり第13条が改正されれば、明治憲法と同じ世界になり、もはや国民の皆さんを守る術を失うことになります。

小西ひろゆき (小西洋之) ‏@konishihiroyuki 3月29日
ちなみに、「自民党憲法改正草案の第13条」は「中華人民共和国憲法第51条」と全く同じ内容と言っていいでしょう。もし、自民党草案が成立すれば、国民の皆さんが国会議員をネットで正当に批判できない社会が実現しますが、私はそんな社会を絶対に阻止するため力の限り闘う決意です。

小西ひろゆき (小西洋之) ‏@konishihiroyuki 3月29日
質問は事前通告し、また当日に資料配布もしていました。(資料は私のHPやブログに掲載)
答弁出来なかったのは安倍総理のあるまじき無知と無責任によるものです。同じ保守派の政治家でも、これがかつての中曽根総理なら即座に「第13条」と答弁し、その後の深い真剣勝負の議論に移れたでしょう。

想田和弘 ‏@KazuhiroSoda 14時間
補足すると、人間、知らないことがあるのは当たり前なんです。むしろ一人の人間が知りえることなど、世界のほんの一部分、雀の涙にも満たないほど。でも、改憲を進める権力者が憲法のことを知らないのは、交通法規を知らない無免許の人が車を運転するのと同じ。その危険さは認識した方が良いでしょう。

弁護士大西洋一 ‏@o2441 13時間
非法学部卒向け。安倍首相が芦部を知らないことの問題点解説:憲法を改正したいというからにはどこに問題があるのかという問題意識は必須。それには憲法の最低限の知識も必要。憲法の学習内容は条文判例だけでなく学説も含む。少しでも勉強したら「芦部説」は出てくる。教養の問題ではないのです。

想田和弘 ‏@KazuhiroSoda 11時間
強硬な改憲論者の安倍首相が芦部信喜の名前を知らなかったことは、「最近の映画はつまらん、みっともない」と熱弁する人が「黒澤明?それ誰?」って言ったのと同じレベルなんですよ。黒澤の名を知らない人が映画に詳しいわけがないでしょう。芦部の名を知らない人が憲法に詳しいわけはありません。

想田和弘 ‏@KazuhiroSoda 38分
相手を批判するなら、最低限相手が書いていることはちゃんと読んでから批判すべきだと思います。安倍氏が芦部氏を知らないという事実が示唆する問題も、煎じ詰めればこれに尽きます。安倍氏は憲法を改定しようとしているのだから、これまでの憲法論議は踏まえるのが最低限の慎みであり礼儀でしょう。

想田和弘 ‏@KazuhiroSoda 34分
しかし芦部氏の名前すら知らないということは、安倍氏がこれまでの憲法論議を全く研究してないことを指し示します。別にその道の権威にならなくても、ちょっとでも研究すれば、必然的に出て来る名前だからです。そういう最低限の勉強を怠る人間に、首相として改憲を進める資格があるでしょうか。

想田和弘 ‏@KazuhiroSoda 25分
僕は安倍氏が改憲を重要政治課題として掲げる政治家で、日本の最高権力者であるにもかかわらず、これまで何十年にも渡って行われてきた憲法を巡る議論を全く研究してないということは、怠慢のみならず傲岸不遜だと思います。歴史にも未来にも、著しく敬意を欠いている。看過し難い問題だと思います。

togetter
安倍首相が芦部を知らない事の危うさ:早分かり決定版
 0:IWJの「無料ブログ記事」と「憲法鼎談シリーズ動画」のリンク集
1:経緯概要の動画とニュース記事
2:「安倍首相が芦部を知らない事の危うさ:早分かり決定版」の反響
3:小西ひろゆき議員(質問者)の総括
4:小西議員の質問をクイズのようだと批判的に報じた大手メディアの上層部と安倍晋三首相との食事・会食一覧(「首相動静」朝日新聞・時事通信より)
5:想田和弘監督の見解
6:著名人の方々の反応




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