2016年4月11日月曜日

年金を預かるGPIFトップの書かれざる経歴 <週刊文春2016年4月14日号『THIS WEEK 経済』より> ; 「彼を農中の理事長候補だったと書いているメディアもあったが、農中では危機を招いた当事者のひとりと冷ややかに見られている」


 日本国民の年金資産約140兆円を運用する世界最大の“投資家”、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)。4月1日、新理事長に就任したのが農林中央金庫(農中)の元専務理事だった高橋則広氏(58)だ。

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 農中はGPIFの資産運用を一部受託しているが、

「GPIFの運用で農中のパフォーマンスが最も高いのも、高評価だった」(厚労省幹部)

 GPIFの運用責任者である水野弘道・最高投資責任者とは、犬猿の仲とされる塩崎氏だけに、高橋氏起用で一矢報いた形だ。

 高橋氏は、東大法学部を卒業して、農中に入った。

「以前、農中が証券関連商品を大量購入し、リーマン・ショックで兆円単位の含み損を抱え、経営危機に陥ったことがあった。その後の相場回復で何とか持ち直したが、その頃、債券投資部長や開発投資部長として運用に関わっていたのが高橋氏だった。彼を農中の理事長候補だったと書いているメディアもあったが、農中では危機を招いた当事者のひとりと冷ややかに見られている」(前出・農中OB)

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