2015年4月10日金曜日

ドイツ人の東京特派員が離日に際して書いた記事・・・読んでると情けなくて泣けてきます。 — 内田樹 (翻訳あり) / 安倍政権になって外国人記者に対する外務省の圧力や介入がいかに激しくなったかが具体的に書かれてる。特に歴史修正主義への批判に敏感で、記者の本国の日本総領事まで使う。・・・ / 「しかし、2014年に事態は一変した。外務省の役人たちは海外メディアによる政権批判記事を公然と攻撃し始めたのである。・・・」 / 「え?私が中国のスパイだって?」ドイツ紙の東京特派員が安倍政権から圧力を受けたと告白(ハフィントンポスト) / 安倍政権「海外メディア」にも圧力 ドイツ紙記者が怒りの暴露 (日刊ゲンダイ) / 安倍政権が海外メディアに圧力! ドイツ紙に「中国から金を貰っている」とネトウヨ的抗議 (野尻民夫 LITERA)      



内田樹の研究室 2015.04.10
ドイツのあるジャーナリストの日本論

(略)

しかし、2014年に事態は一変した。外務省の役人たちは海外メディアによる政権批判記事を公然と攻撃し始めたのである。首相のナショナリズムが中国との貿易に及ぼす影響についての記事を書いたあとにまた私は召喚された。私は彼らにいくつかの政府統計を引用しただけだと言ったが、彼らはその数値は間違っていると反論した。

総領事と本紙エディターの歴史的会見の二週間前、私は外務省の役人たちとランチをしていた。その中で私が用いた「歴史をごまかす」(whitewash the history)という言葉と、安倍のナショナリスト的政策は東アジアだけでなく国際社会においても日本を孤立させるだろうとうアイディアに対してクレームがつけられた。口調はきわめて冷淡なもので、説明し説得するというよりは譴責するという態度だった。ドイツのメディアがなぜ歴史修正主義に対して特別にセンシティブであるのかについての私の説明には誰も耳を貸さなかった。

政府当局者から海外特派員へのランチ招待数が増えていること、第二次世界大戦についての日本の見解を広めるための予算が増額されていること、そして海外特派員のボスたちがしばしば招待されていること(もちろん飛行機はビジネスクラス)は私の耳に届いていた。たぶん彼らへの提案は慎重に行われたのだと思う。このエディターたちは最高レベルの政治的PRにさらされてきており、そういうものに慣れ切っているから、うかつなことをすると逆効果になるからである。

私が中国から資金を受け取っているという総領事のコメントについて私が公式に抗議したときに、私が告げられたのは、それは「誤解」だということであった。

(後略)



日刊ゲンダイ
安倍政権「海外メディア」にも圧力 ドイツ紙記者が怒りの暴露  
2015年4月14日

LITERA
安倍政権が海外メディアに圧力! ドイツ紙に「中国から金を貰っている」とネトウヨ的抗議
野尻民夫 2015.04.12







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