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自衛隊と米軍、協力大幅拡大で合意へ
日本とアメリカの外務・防衛担当の閣僚会談「2プラス2」が日本時間の27日夜、ニューヨークで開かれ、日米防衛協力の指針=ガイドラインについて自衛隊とアメリカ軍の協力の枠組みを大幅に広げることで合意する見通しです。
ニューヨークに到着した中谷防衛大臣が日米2プラス2の会談を前に訪れたのは、9・11のテロ事件の跡地でした。9・11の直後、アメリカは「対テロ戦争」を掲げてアフガニスタンを攻撃。その後方支援のため、日本は特別に法律をつくって自衛隊をインド洋に派遣しました。
一方で、当時も今も、日米の軍事的協力のあり方を定めた「ガイドライン」には、こうしたアメリカの戦争を自衛隊が支援する規定はありません。これまでは実質的に、日本に直接影響のある事態のみを想定してきたガイドライン。日本時間の27日夜に行われる会談によって、その趣旨が大幅に改定されるのです。
「東アジアとか、それを越える地域のグローバルな観点での日米協力。ガイドラインを次のステージ、次の時代に進めないといけない」(中谷 元 防衛相)
新たなガイドラインによって自衛隊は何を担うのか、それを具体的に裏付けるのが、自衛隊の海外活動を広げるために安倍政権が進めている新たな安保法整備です。「対テロ戦争」のようなアメリカ軍の戦争への後方支援を随時可能にし、自衛隊の派遣先として非戦闘地域への縛りをなくし、集団的自衛権の行使も認める。こうした新たな安保法制と表裏一体となるガイドライン改定によって、自衛隊とアメリカ軍の連携は地球規模へと広がります。(27日10:52)
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