2015年4月26日日曜日

1787年(天明7年)6月20日~8月24日 大野の打毀し 松平定信が人事刷新に着手 パリ高等法院の反乱(「貴族の反抗」の第1弾) パリ騒乱 モーツアルト「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」 【モーツアルト31歳】

北の丸公園 2015-04-24
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1787年(天明7年)
6月20日
・大野の打毀し。
20日夜、大野城下に近い幕府領西山村で打毀し。
同村の百姓甚之助宅が蓑虫100余により打毀される。米を買い占めて穴馬・美濃郡上方面へ登せ米しているとの噂が広がり、同村内の者ばかりで襲う。大野町でも米が不足して甚之助の元へ買いに訪れるほど。
大野藩は、徒党禁令を示し領民が加わらないよう布達、直ちに勝原・笹俣・若生子の3番所で米留めを行う。しかし、郡上藩領や鯖江藩領の森山村・森政村でも打毀しの話が流れ、大野地方一帯が騒然たる空気となる。
24日にも打毀しの風聞があり、米買商人宿の鯖江藩領木本村御器屋・西山村円助・幕府領友兼村四郎左衛門・森政村忠右衛門・同太左衛門家の名が挙げられる。
25・26日中に「穴馬并川向在之蓑虫」が出るとの話もあるが、実際に騒動は起こらず。
7月になっても噂は続き、翌年4月には大野町で米騒動から人々が町の牢屋へ集結するとの風評がたつ。
天明期は、飢饉を背景に米騒動が都市だけでなく農村にも起こる(米を他国へ移出し、米価を高騰させるとの批判)。
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6月24日
・モーツアルト、リート「夕べの想い」(K523)、リート「クローエに」(K524)。
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6月28日
・オランダ王家オラニエ公妃、グーダ付近で反乱軍に逮捕。オランダ国内は混乱。
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7月
・松平定信の前途はなお多難。
7月6日、水野忠友とともに勝手掛を兼ね、ついで同17日、同志の本多忠籌を若年寄兼勝手掛に抜擢して財政の実権を握り、さらに、同26日、加納久周を御側申次に起用して人事刷新にのりだす。
しかし田沼派の大老井伊直幸、老中松平康福、老中兼勝手掛・奥掛兼帯の水野忠友らの要人はしばらくそのままに放置した。康福や忠友は、定信からは温厚・篤実で毒にも薬にもならない人物とみられながら、大奥と結んでなお隠然たる勢力をはっていた。
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・小普請組植崎九八郎の『上書』、定信に上呈
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・幕府、「学文軍学天文学之類」「武芸弓馬剣鑓柔術火術之類」、即ち文武の道に出精の者や指南している者の名前・年齢、及びその師の名前・流儀の書上を命じる。

8月17日、小普請組頭森山孝盛は、学問は朱子派、軍学は越後流、柔術は関口流、剣術は円明流と関口流、弓術は日置流、鎗術は円伝疋田流等々の書上を提出。
22日、支配組中の芸術見分。組頭森山孝盛は立合う。
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・幕臣勝与八郎、幕府財政再建のため地方支配役人の統制方につき、幕府に対してではなく尾張家に上書。 
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7月4日
・モーツアルト、カノン「親愛なるフライシュテットラー君、親愛なるガウリマウリ君」(K.232(509a))を作曲。
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7月13日
・アメリカ連邦議会、北西部領地条例を発する。
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7月16日
・フランス、パリ高等法院の反乱(「貴族の反抗」の第1弾)。新税承認の唯一の方法として三部会招集要求。臨時地租令拒絶。宮廷の浪費告発。倹約要求。

ボルドー、グルノーブル、ブザンソンなどの高等法院は、新教徒に公民権を与える命令や自分と競合する地方議会創設に反対。
パリ高等法院は、間接税裁判所・会計検査院を従え、ブリエンヌの印紙税(請願書・領収書・通告状・新聞・ポスターに印紙を貼る命令)命令の登録を拒否。

パリ高等法院は、穀物の販売・輸出に関する統制を緩和するブリエンヌの計画を受けいれ、印紙税を確認する一方で、地租に関する法令(「土地単一税」創設に関する王令)の登録を絶対的に拒否し、「三部会に結集した国民のみが恒久的税に同意を与え得る」と宣言。
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7月17日
・ベートーヴェン母親マリア・ダグレーナ、没
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7月23日
・二宮尊徳、誕生。相模国足柄上郡栢山村。
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7月29日
・両替商の上納役金を廃止。
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7月29日
・(露暦7月18日)ネヴィージモフらロシア人狩猟団25人と光太夫ら漂流民9人、アムチトカ島で新船を建造、キリール・アレクサンドルスキイ号と名付け、この日、アムチトカ島出帆。
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8月
・フランス、反王党的な小冊子が現われ始める。
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8月6日
・フランス、ルイ16世、親裁座会議(御前法廷・親臨法廷)開催。パリ高等法院の抗議を無視しブリエンヌの法案を強制的に登記。
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8月7日
・フランス、パリ高等法院、前日の親座会議(御前法廷)の無効を宣言し、カロンヌに対する予審を開始。カロンヌはイギリスに逃亡(最初のエミグレとなる)。
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8月10日
・モーツアルト、セレナードト長調(アイネ・クライネ・ナハトムジーク)(K.525)(セレナード第13番)完成。
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8月13日
・第2次露土戦争
[露暦8月2日]クリミヤ半島の保護領化で対立したオスマン帝国、ロシアに宣戦布告。
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8月14日
・フランス、ルイ16世、政府との対立を理由にパリ高等法院をトロワに追放。トロワの住民は高等法院の法官を歓呼して迎える。各地の高等法院はパリ高等法院支持し、パリ高等法院のパリ召喚請願書がヴェルサイユに殺到。
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8月15日
・~30日、パリで騒乱。マリ・アントワネットが「オーストリア女」「赤字夫人」と呼ばれる。
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8月22日
・アメリカの発明家ジョン・フィッチ(44)、蒸気機関でオールを動かす蒸気船を作りデラウエア川で進水。
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8月24日
・モーツアルト、クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタイ長調(K.526)を作曲。最後のピアノとヴァイオリンのためのソナタ。6月没のアーベルへの追悼のためと言われる。
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