2016年10月11日火曜日

太田聴雨(1896-1958)《星をみる女性》1936昭和11年 (国立近代美術館コレクション展2016-10-04)

太田聴雨(1896-1958)《星をみる女性》1936昭和11年

 なぜ、望遠鏡を囲む女性たちの着物の柄は、春蘭、牡丹、小菊、楓というように、季節がまちまちなのでしょう?
もしかしたら彼女たちは巡りゆく季節の象徴で、この絵は「天体の運行」というような表現し難いものを描こうとしているのではないか、とも思えます。
ところで、女性がのぞく望遠鏡は、8インチの径をもつ国産初の本格的な屈折赤道儀でした。
開発は日本光学工業株式会社(現・株式会社ニコン)。
1931(昭和6)年に東京科学博物館(現・国立博物館)に設置され、2005(平成17)年まで現役でした。



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