2017年10月23日月曜日

鎌倉 台風一過の稲村ケ崎 江ノ島 富士山 うねりと白波 2017-10-23

10月23日、はれ。
台風一過、朝10時頃から晴れてきて、お昼頃には快晴。
こういう日は富士山がよく見えるに違いないと、稲村ケ崎に出かけた。
富士山は冠雪がみられたとのことであるが、こちらからは判別できなかった。
湘南の海はうねっていて、白波が蹴立てて走り、迫力満点。
サーファーさんは、海に入っている人もいたが、じっと波に見入ってる人も多い。
カメラを下げてるわけでもなく、じっと腕組みして波に見入るなんて、なかなかカッコいいよ。
あちこちいろんな角度から江の島と富士山と波を撮った。
全く飽きない半日であったし、去り難い景色であった。







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富士山初冠雪


安倍晋三首相と池上彰氏の中継を自民党が大音量で妨害か ネット上では批判殺到(ニフティニュース); 約6分間の中継時間の内の半分が、安倍首相による一方的な発言や“大音量のバラ付け”に占められ、質疑応答が十分に行われなかった。

2017衆院選投票日(10月22日) 安倍晋三写真入り自民党広告が全国紙などに掲載(朝日、読売、毎日、日経、産経、中日、北海道、デーリー東北、京都、山陽、西日本など) 政権与党の広告だけが独占的に掲載され、他の政党の広告は一つもない / 自民党本部「どこの政党もやってます各紙で。たぶん。365日政治活動という範囲内で。自民党に票入れてと言わなければいい」と / 安倍自民党の姑息すぎる選挙戦! 投票当日に新聞選挙広告、「安倍と二階の指示で投票日に電話作戦」と田崎史郎が暴露(リテラ)     







これが維新、これが足立康史 あっさり前言翻す→ 維新の足立康史候補「連続落選なら、私は比例枠を返上する」 → 「有権者のお気持ちに応えていく」と前言撤回して議席確保 | BUZZAP!(バザップ!)








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【2017衆院選結果;変化の方向は前向きだ】まだ4議席未定だそうですが、自公13減、維希12減、立共社28増、他と。これで間違いないですかね。民進分断という大がかりな策謀にもかかわらず、変化の方向は前向きですね。 — 石川康宏

『新潟日報』は、大見出しで「野党共闘の効果証明」!「野党共闘 1強に風穴」! / 新潟3区で自民斎藤候補に当確が出て万歳三唱の中継が流れた直後、無所属黒岩候補に当選確定。50票差の激戦を制した。 / 新潟県は野党優勢が確定。(6区のうち4区が野党系)


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こんなの出してたら、そのうち誰もテレビ見なくなるゾ → (不勉強なのか?、意図的なのか?) 国際政治学者(?)三浦瑠璃 「立憲民主の敗北」 「立憲の敗北の総括をしたらどか!」




週刊報道LIFE 小選挙区制のカラクリ 4ヶ月連続、安倍内閣は不支持が支持を上回ってる それなのに自公が圧勝 亀井氏「諸悪の根源」 田中氏「決定的な失敗した」 パトリック氏「25%の人が76%の議席数を勝ち取っている.....国民が立ち上がるべきところ」   



安倍首相「信頼せず」51% - 出口調査で(共同通信);「信頼していない」が51.0%で「信頼している」の44.1%を上回った。 ← ウソが多すぎる!


小池百合子都知事がNHKに「憲法についての議論を進めるという意味では今回の総選挙、意義があったと思います」と本音を吐いた。.....勝てればラッキー、負けても野党共闘に歯止め、改憲は進む。 / 石破氏、憲法改正は「ムードでやっていいもんじゃない」


2017衆院選、この一言に尽きる → 「首相が一番嫌われていたが…小池さんに感謝」(自民幹部) (朝日新聞)





東京8区 石原伸晃、命びろい 旧民進(立民、希望)両立のため(合わせたら、余裕で伸晃、ノビテルだった)

「安倍の悲願である平和憲法の改正」に焦点を当てた報道。(※原文も『平和憲法』)(BBC) /「最大の敗者は小池氏」「北朝鮮緊迫が影響」 海外メディア:日本経済新聞 ;「国外での武力行使を禁じる平和憲法の改正を狙っている」(ルモンド)






2017年10月22日日曜日

(YouTube)Mozart -Piano Concerto No 23 A major K 488, Maurizio Pollini, Karl Bohm


Mozart -Piano Concerto No 23 A major K 488, Maurizio Pollini, Karl Bohm

朝から鶏のから揚げ作り 2017-10-22

10月22日、雨。
台風が明日、関東直撃らしい。
今日は一日中雨。
投票は既に期日前に済ませていたが・・・。

今日は、長男のところの子供の1歳の誕生会をやるとのことで、品川まで出かけた。
朝、6時半に起きて、鶏モモ肉のから揚げを作った。
少しはコロモの感じがそれらしくなってきた(これでも上達してきた)が、
ま、ビジュアル的にはまだまだですな。

長男のところで、昼からビールとフランス持ち帰りのワインを飲んだ。

帰宅すると、投票のために自宅に戻ってきた次男がいて、ここでまたビール。
もうお腹いっぱい。

さきほど、次男が帰って、いま選挙速報のTLを眺めてるけど、
まあムカつくこと、ムカつくこと!
で、ここでウィスキー水割り。

テレビは一切見てないけど、池上彰の斬り込みが面白そう。
他局の忖度マスコミぶりの少し上を狙ってるんだろうな。

今日は早く寝た方がよさそうだ。

ロイターが世界に伝える秋葉原での安倍晋三の表情が普通じゃない / ロイターもいいけれど、この写真もいい。/安倍自民の勝利でブラック企業が大喜び、過労死頻発―衆院選で争点化しなかった「働き方改革」の危険性(志葉玲)




「東大出身の研究者たちが日銀の黒田総裁の表情をAIで解析して、経済政策予想に応用」という記事を読んで、「日銀総裁たるものそんな簡単に読み取れるような表情はしないだろう」と一応調べてみたら、全体的に割と俺でも読み取れそうな感じだった。

2017年10月21日土曜日

(YouTube)君の欲しいものは何ですか 吉田拓郎『流星』


君の欲しいものは何ですか 吉田拓郎『流星』



港の見える丘公園のコスモス(インスタグラムより) 2017-10-09、09-11

インスタグラムは、ツイッターと比べると極端に政治臭が少ない。宣伝、アジテーション、怒号などまず見ない。
今日、初めてインスタで新宿の「えだのん」を見たので、誰?と思ったら、掲げてたのはジャーナリスト、津田大介だった。多分、彼も初めて政治家を掲げたのではないだろうか。記憶では、これまでは旅先の風景などが主流だったような・・・。付記すれば、ヨイショじゃないけど、彼の写真、なかなかセンスいい。なので、フォロワになってる。

知ってる範囲だけだけど、今のところインスタを政治宣伝に使っているのは、山尾しおりだけじゃないだろうか。フォロワです。

この季節、インスタではコスモス(秋桜)がモテるんだね。
私のようなヘタな写真にでも、コスモスには「いいね」がたくさん貰えてる。
たくさんの人がコスモスを掲げてるけど、私の写真のように「ガチ」じゃなくて、ふわっとソフトに撮る人が多い。これが、なかなか私にはできない。

実のところ、インスタ始めるまでは、コスモスをじっくり見たことがなかった。こんなに多彩な色を持ってるのも知らなかった。

あまり良い例えには用いられないが、インスタ映え、ということが最近言われるようになってきた。このワードで、インスタ女子が攻撃されてるようだ。
が、インスタ目線で事物を見る(見直す)のもまた、なかなか新鮮でいいもんですよ。

以下、私のインスタ版コスモス。
(インスタ・ブログ連携の標準機能では、写真がデカすぎるんだけど、調節のし方がわからない。明日、長男に会うから教えてもらおうかな。)

Satoshi Tsukadaさん(@satoshi5089)がシェアした投稿 -

Satoshi Tsukadaさん(@satoshi5089)がシェアした投稿 -

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衆院選前に野党がたった1日で消滅 「まともな国では起きない」と高村薫氏 〈AERA 2017年10月23日号〉; 私が有権者の政治意識で気になるのは、すぐに忘れてしまうことです。昨夏の都知事選で大きく下がった自民党の支持率は、9月には持ち直した。森友・加計問題も、野党が求める臨時国会召集の要求を2カ月放置し、ようやく召集したと思ったら冒頭解散。この間、これからは丁寧に説明すると頭を下げた安倍晋三首相は、結局それもしなかったのに、支持率が40%台に回復してしまう。


 私が有権者の政治意識で気になるのは、すぐに忘れてしまうことです。昨夏の都知事選で大きく下がった自民党の支持率は、9月には持ち直した。森友・加計問題も、野党が求める臨時国会召集の要求を2カ月放置し、ようやく召集したと思ったら冒頭解散。この間、これからは丁寧に説明すると頭を下げた安倍晋三首相は、結局それもしなかったのに、支持率が40%台に回復してしまう。




【打倒安倍自民に立ち上がった3人の野武士が訴えたこと】東京21区 天木直人(70=諸派) 千葉5区 山田厚史(69=立憲民主) 山口4区 黒川敦彦(39=無所属) 3人とも厳しい戦いではあるが、身ひとつで立候補したインパクトは大きいだろう。悪代官〝成敗〟の主張は有権者にどこまで...(日刊ゲンダイ)

「改憲自体が是か非かという“神学論争”ではなく、改正するならどこをどう変えるか。……具体的に見る必要があります」と読売1面署名記事。トリッキーな改憲誘導論。どこをどう変える必要があるのか、具体的な検討が先。必要ないなら改憲は必要ない。改正するならどこを、というのは論理の転倒だ。 — 上丸洋一

麻生副総理、また「武装難民」発言 「日本海側は真剣」(朝日新聞) ← ウソ! / 間違い。パリのテロとは2015年11月の事件を指しているのだと思うが、犯人らは難民ではなく移民の2世で、フランス人もしくはベルギー人。うち1人はシリアのパスポートを持ち、難民を偽装していた。 / 責任を追及されるべき麻生氏の「武装難民」発言 「軽率でばかばかしい」ではすまされない(中沢けい)   



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小説家・平野啓一郎「基本となる信頼が安倍政権では損なわれた」 週刊女性2017年10月31日号 ; 今回の選挙は政治の「まともさ」をめぐる闘いだと思うんです。安倍政権で麻痺してしまいましたが「おかしいのではないか」という“まともな疑り深さ”が重要。

北原みのり「福島の田んぼで、安倍が叫ぶ」(週刊朝日 10月27日号);「それにしても、未だに「原発事故当時の民主党」批判を言い続ける安倍さんがこの5年間、何をしてくれたというんだろう。原発の汚染水はコントロールされていると国際舞台で嘘をつき・・」


10月21日夜 秋葉原 「自分の言いたいことしか言わないリーダーに、支持者たちが熱狂…内閣支持率を不支持率が上回る状況とは相当に異なった世界が現出…安倍首相は、異論に耳を傾け、謙虚な国政運営を望む有権者の期待に応えるのだろうか」 / 安倍晋三の最終街宣の模様 身内を集めた集会 身内向けアジテーション 「批判ばっかりする野党はー」とか言った3秒後に民主党批判(←5年間、こればっかり。敵は民主党!) 報道批判の怒号 首相「何にとは言えないが『負けない』」(←「こんな人たち」でしょ) / 【安倍晋三国難首相が秋葉原で「こんな人たち」にリベンジ計画中】(←安倍晋三がトラウマ克服できるかどうかが大注目とは情けない) きっとこんな感じかな 林立する自民党青年局のノボリ旗(国難プラカードが安倍サマから見えぬよう目隠し) バリケード 警備員 黒服集団 .....


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▼報道批判の怒号



▼演説はスカスカ(身内へのアジテーション)





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▼身内を集めた集会?









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▼きっとこんな感じかな





低い投票率、民意と隔たり 批判の棄権、結果左右せず 衆院選 (朝日新聞); 記事に添えられたグラフを見れば小選挙区制の「副作用」が歴然。「棄権は非常に危険な発想だ…投票した候補や政党が野党となっても、明確な批判票があることが分かれば勝った側も強引な政権運営はできなくなる」と田中愛治・早大教授(投票行動論)




2017年10月20日金曜日

(YouTube)唇をかみしめて 吉田拓郎


唇をかみしめて 吉田拓郎

迫る衆院選の前に徹底検証 アベノミクスで庶民の給料が上がらなかったワケ(週刊女性2017年10月31日号) ; 安倍政権下の5年弱の間に、実質賃金は3%も下がっている 「結局、大企業と富裕層が成長の成果をごっそりもっていったというのが、アベノミクスの末に起こったこと」



(記事より)

■消費税をめぐる安倍首相の発言
◎消費税8%への引き上げにあたり、「消費税収は社会保障にしか使わない」(’13年10月)
◎消費税10%への引き上げ延期、衆院解散の際、「再び延期することはないと断言する」(’14年11月)
◎「リーマン・ショックや大震災のような事態が発生しない限り実施する」(’16年3月)
◎消費税10%への引き上げを’19年10月に再延期すると表明、「これまでの約束とは異なる新しい判断だ」(’16年6月)
◎消費税10%の増収分の使い道を変更、幼児教育無償化に回す方針を打ち出す一方で、「リーマン・ショック級の大きな影響、経済的な緊縮状況が起これば(再々延期を)判断しなければならない」(’17年9月)




<安倍政権のシニア政策>年金カット、介護は負担増「法改悪のツケが一手に集中」(週刊女性10月31日号); 《年金支給額が実質的に減らされる通称「年金カット法」が’16年に成立。介護では、特別養護老人ホームの入所条件が厳しくなり要支援1、2は介護保険からはずされた。一方でサービス利用料は引き上げられている。家族負担が重くなる政策を次々と打ちながら「介護離職ゼロ」を掲げるのは無理がある》




(記事より)

■ 安倍政権の主なシニア向け政策

【年金】
◎年金給付額の伸びを物価や賃金の上昇分よりも低く抑える「マクロ経済スライド」を初めて発動(’15年4月)
◎ 公的年金の支給額を賃金に合わせて下げるルールを盛り込んだ「年金制度改革法案」が成立(’16年12月)

【介護】
◎介護報酬を9年ぶりに2.27%引き下げ(’15年4月)
◎介護職員の賃金が平均月1万2000円上がるよう加算(’15年4月)
◎「介護離職ゼロ」の目標を表明(’15年9月)
◎’20年代初頭までに特別養護老人ホームなどの介護施設を50万人分以上、整備すると発表(’15年11月)
◎要支援1、2と認定された人の訪問・通所介護を介護保険の対象から除外、自治体へ移行(’15年4月から順次開始)
◎介護保険サービスの利用料を収入が一定以上ある人は’15年8月から、自己負担額上限の原則1割を2割に引き上げ。’18年8月からは3割に引き上げ。








産経新聞コラムが物議 パナマ文書の記者爆殺に「日本の新聞記者でよかった」(JCAST) ; 「人でなし、とはこんなものを書く人のことを言うのだろう 。人の無残な死を、同業の者としてまずは悼むということが、せめてできないのだろうか...」


(略)

「産経抄にはそれくらいの想像力すらないのか」

2017年10月19日の産経新聞朝刊に掲載された産経抄は、「日本の新聞記者でよかった、と思わずにはいられない」の1文で始まる。「地中海の島国マルタで、地元の女性記者が殺害された。車に爆弾を仕掛けるという残虐な犯行である。彼女は『タックスヘイブン』(租税回避地)をめぐる『パナマ文書』の報道に携わり、政治家の不正資金疑惑を追及していた。マルタとはどれほど恐ろしい国か」と続く。

マルタの女性記者、ダフネ・カルアナガリチア氏は16日、同国で車を運転中に車内に仕掛けられていた爆弾が爆発し、即死した。同氏は世界中の富豪・権力者によるタックスヘイブンの利用実態を暴いた「パナマ文書」の調査報道に携わっていた。その関連で、マルタのムスカット首相夫妻による資産隠し疑惑を2016年から追及してきた。

カルアナガリチア氏の死は激震をもたらした。20日付のAFP通信によると、マルタの報道関係者ら数百人が19日、首都バレッタの議会前でデモを実施。「脅迫には屈しない」と訴えた。

こうした現実の一方で、「日本の新聞記者でよかった」とする産経抄の内容は物議を醸した。江川紹子氏は20日未明、ツイッターに

「人でなし、とはこんなものを書く人のことを言うのだろう 。人の無残な死を、同業の者としてまずは悼むということが、せめてできないのだろうか...」

と、今回のコラムが掲載されたウェブ版のURLとあわせて投稿。続くツイートで

「それに、日本で悲惨な事件や事故、災害があって、人々が強い衝撃を受けている時に、他国の新聞が『あぁ、日本人じゃなくてよかった。日本はひどい国だ』と書いたら、どんな気持ちか、産経抄にはそれくらいの想像力すらないのか」

と不快感をにじませた。

 (略)

正岡子規『明治卅三年十月十五日記事』〔『ホトトギス』第四巻第二号 明治33年11月20日〕を読む(3) 「ふと今日は十月十五日にして『ホトトギス』募集の一日記事を書くべき日なる事を思ひ出づ。.....余も何か書かんと思ひ居し故今日は何事かありしと考ふるに何も書くべき事なし。実に平凡極る日なり。」

自宅近くの公園 2017-10-18
*
「繃帯取換」のあと

 妹は不潔物を抱へて去り、母は金盥(かなだらい)を持ち来り、窓掛をあけなどす。余は起き直らんとして、畳の上にありし香嚢(こうのう)の房の先のビードロを肘(ひじ)に敷きて、一つ割る。桃色のシヤボンにて手を洗ふ。

 繃帯後のくたびれにてまた枕に就く。今日は暖かなればこの室の掃除をなさんは如何、と母問ふ。余同意す。母は坐敷に寐床を設けて、余に、移れ、といふ。距離僅(わずか)に一間ばかりなれど千里を行くの思ひして、容易には思ひ立たれず。やがて思ひ立つて身を起し辛(かろ)うじて四(よ)つ這(ば)ひになる。されど左の足は痛みて動かず。左の膝子節(ひざこぶし)の下に「足の蒲団」といふ一尺ばかりの小蒲団を敷きてそのまま一分(刻)きざみにずり行く。敷居の難所を越えて、一間の道中恙(つつが)なく、坐敷の寐床に著く。蒲団の上に這ひ上りて、今度は足を障子に向けて北枕に寐ぬ。珍しき運動に腹俄(にわか)に減りたる心地して嬉し。母は掃除せんと箒(ほうき)持ちしまま病室の端に彳(たたず)みて、外をながめながら、上野の運動会の声が聞えるよ、と独り言をいふ。

病室の掃除の為、病室から座敷に移動。
「距離僅(わずか)に一間ばかりなれど千里を行くの思ひして」移動する。
「珍しき運動に腹俄(にわか)に減りたる心地して嬉し。」と。

 硯、紙など復(また)枕元に運ばせたれど一間半の旅行に労(つか)れて筆を取る勇気も出ねばしばし枕に就く。溲瓶(しびん)を呼ぶ。足の尖(さき)つめたければ湯婆(たんぽ)に湯を入れしむ。この頃余の著物はフランネルのシヤツ一枚、フランネルの単衣(ひとえ)一枚にて夜も昼も同じ事なり、ただ肩をもたげて仕事などする時はこの上に綿入袢纏(わたいれはんてん)一枚を加ふ。今日は暖かなるままに足の上に白毛布一枚を掩ひて着蒲団を用ゐざりしほどに足冷えたれば湯婆を呼びしなり。湯婆を用ゐるは一ヶ月も前よりの事なれば今更珍しきにはあらず。

 ややありて頭を擡(もた)げ筆を取る。『ホトトギス』募集の週間日記の手入に掛る。前日の仕残りなり。日記は長くて面白きあり短くて面白きあり。あれこれと清書して今度は最長の日記を取りて少しづつ書直す。これは河内の田舎にありて毎日二里の道を小学校へ通ふといふ人の日記なり。何の珍しき事もなけれど朝から夜までの普通の出来事を丁寧(ていねい)に書き現したるためにその人の境遇の詳細に知らるるが面白きなり。殊に小学校の先生といふがなほ面白く感ぜらる。近来小学教員の不足といふ事が新聞に見ゆる度に余は田舎の貧乏村の小学校の先生になりて見たしと思ひ居りし際なれば深く感ぜしならん。ただ惜むべきは学校における授業上の記事少き事なり。土曜日の清書の段の如く他もありたし。この文長ければ学校外の記事をなるべく簡略にせんとて二、三日分を直しかけたれど寐て書く事故少しも捗取(はかど)らず、右手しびれて堪へ難ければ手を伸ばして左手にて肘(ひじ)を揉(も)む。やがて右手を頬杖(ほおづえ)に突きて暫(しばら)く休む。

 紅茶を命ず。煎餅(せんべい)二、三枚をかぢり、紅茶をコツプに半杯づつ二杯飲む。昼飯と夕飯との間に、菓物(くだもの)を喰ふかあるいは茶を啜(すす)り菓子を喰ふかするは常の事なり。

 惘然(もうぜん)と休み居る内、ふと今日は十月十五日にして『ホトトギス』募集の一日記事を書くべき日なる事を思ひ出づ。今朝寐覚(ねざめ)にはちよつと思ひ出したるがその後今まで全く忘れ居しなり。余も何か書かんと思ひ居し故今日は何事かありしと考ふるに何も書くべき事なし。実に平凡極る日なり。来客も非常に少く、その他家内にも何一つ事も起らぬと見ゆ。猫が鳥籠を襲ふほどの騒ぎは毎日ある事なれどそれも今日はなし。障子に日のかげりたるに最早四時を過ぎたればこの後また人を驚かすほどの新事件起るべくもあらず。何か面白き事はなきかと頬杖のまま正面を見れば正面は一間の床の間にして例の如き飾りつけなり。

特別なことが起こらない平和な一日
『ホトトギス』で「募集」している「一日記事」を書かねばならない「十月十五日」が「今日」なのだと、「寝覚」のとき以来「忘れ」ていたことを、二度目に想起したのは、「最早四時を過ぎ」た段階である。
今現在進行形で読んでいる文章それ自体についての自己言及がなされる場において、この文章の奇妙な構造に読者は気づかされる。
今、自分が読んでいる文章は、その文章で記述されている「四時を過ぎ」た時点では、いまだ書かれていなかった、という逆説に読者は直面させられる。

「何も書くべき事なし」と言っているが、これまで読まされてきたものは、いったい何たったのだろうか。逆説は複数化し多層化していく。
この日一日だけの特別な出来事は何も起きていないが、「三年」以上「毎日」反復し続けてきた「日課」こそが「記事」の中心に据えられていたことを改めて読者は強く意識させられる。妹の介護を受け始めてからずっと、この繰り返しだった。
大切なのは「平常」であり、「平日」の繰り返される病床の日常なのである。

 この例の如き飾りつけといふは、先づ真中に、極めてきたなき紙表装の墨竹の大幅(たいふく)を掛けあり。この絵の竹は葉少く竿(さお)多く、最(もっとも)太い竿は幅五、六寸もあり、蔵沢といふ余と同郷の古人の筆なり。墨色濡(うるお)ふが如く趣向も善きにや浅井下村中村など諸先生にほめられ、湖村(こそん)は一ケ月に幾度来ても来る度にほめて行く。余が家この外に蔵幅なければ三年経ても五年経ても床の間の正面はいつもこの古びたる竹なり。

 竹の下、正面に優美な黒塗の春日卓あり。その上に昨日の俳句会の会稿らしき者載(の)せあり。竹と会稿とは共にきたなき処調和すべけれど、卓は竹とも会稿とも調和せず。

 床の間の右の隅には西洋料理を運ぶ箱の如き上の方のやや細き箱あり。こは抹茶の器を入れたるままある人の貸しくれたるなり。西洋料理の箱に似たるが変なり。余は抹茶を飲まねど左千夫は毎日十服以上を飲むほどの人なれば同氏来るごとにこの箱をあてがひ置く次第なり。その箱の前に秀真(ほつま)の鋳(い)たる青銅の花瓶の足三つ附きたるありて小き黄菊の蕾(つぼみ)を活(い)けあり。すぐその横に、蝋石(ろうせき)の俗なる小花瓶に赤菊二枝ばかり挿(さ)す。総てこの辺の不調和なる事言語道断なり。

 床の間の左の隅の小暗き処には、足のつきたる浅き箱ありて、緑色の美しき剥製(はくせい)の小鳥が一尺ばかりの小枝の上にとまつて居るのが明かに見ゆる外は善く見えず。見えざれど余は固よりこれを知る。この箱に小鳥と共に載せあるは余が今春病床にありて自ら土をこねて造りし三個の宝物なり。第一は四寸ばかりの高さの首なるがこは自分の顔を鏡に写しながら二日を費(ついや)して捏(こ)ねあげし者なれど少しも似ずと人はいふ。第二は右の首の台にもと思ひ五寸ばかりの高さにて円テーブルの如き者を造りそのテーブルの下の台に多くの花と葉を浮彫の如く彫りあり、花は六弁にして何の花ともつかず、葉は牡丹(ぼたん)に似たり、こはラムプの下にて一夜に捏ねたる者なりと誇りかにいへば円テーブルはをかしとて人は笑ふ。とにかくに首台には危ければ首は常におろし置くなり。第三は煎茶(せんちゃ)の湯ざましの一端に蜻蛉(とんぼ)をとまらせその尻を曲げて持つ処にしたるなり。蜻蛉の考へつきは面白しなど俗受善きだけ俗な者なり。右の首を焼いてくれずやとかつて秀真に頼みしに、がらんどにしてなければ焼けずといふ。陶器を焼くといふ某女来りし時また頼みしが、焼かぬ方よろしからんとこれもいふ。因つて首は終に焼かぬ事にきめて今に鼠色(ねずみいろ)なり。

 これらを載せたる箱の前に五、六寸ほどの真黒なる鳥のやや太き枝にとまりたるあり。これは時鳥(ほととぎす)なり。ある人鷹狩に行きて鷹に取らせたる時鳥を余のために特に剥製(はくせい)にして贈られしなり。土の首はこの時鳥のために半ば隠れ居るやうなる位置に置かる。

床の間の飾り物、調度品に関する描写が続く。
伊藤左千夫の来訪時に出す抹茶の道具がある。
(左千夫は、この年1月に初めて来訪。以降、子規門下に入る。
 関川夏央『子規、最後の八年』に詳しい ↓)


つづく


自民苦戦 40選挙区 新潟で共産党の戦略目立つ (夕刊フジ10月20日) ; 新潟1区 北海道3,10、11区 

またやってしまった!小池百合子 「この東急ハンズにもニトリにもいろんな物売ってますけども、ちょっと足りないのが希望」 → 東急ハンズ公式ツイッターが控えめに、しかし静かにしっかりと反論 ニトリもこれに応じた / 【小池はずし】 希望がないのは「希望の党」だろう → 長島昭久のポスターから小池百合子が消える(ほかに、神奈川13区、東京2区でも同様の事あり)     






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また自民党の丸山和也が暴言(ヒドイやつだね) 「自民党に投票しない人は脳がおかしい」「小沢一郎に投票する人は認知症」 → <衆院選岩手>自民・丸山氏「相手候補に投票する人は脳がおかしい」 | 河北新報 ; 自民党の丸山和也参院議員 相手候補に投票する有権者を「認知症と言ったら怒られるけど、判断力、脳がおかしいとしか言えない」と / オバマのことを黒人奴隷が大統領と言った他にも、今年7月には「公明は二枚舌」「都民ファーストはキャバクラみたい」と。


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自民党の丸山和也参院議員は19日夜、岩手県一関市であった衆院選立候補者の個人演説会で「相手候補に投票する人は脳がおかしい」などと発言した。
 応援弁士として演壇に立った丸山氏は相手候補に投票する有権者を「認知症と言ったら怒られるけど、判断力、脳がおかしいとしか言えない」と批判した。演説会後「言い過ぎたかもしれない」と釈明した。








▼今年7月には・・・




過去記事
2月17日 参議院憲法審査会。 自民党議員丸山和也のレイシスト暴言。 / 自民・丸山議員「奴隷が米大統領」 / (Youtube)あり(3分くらいから) / 「集団的自衛権とか憲法をめぐってゴジャゴジャあるが、日本がアメリカの州のひとつになれば解決する。そしたら日本人の大統領がうまれるかも。だっていま、元奴隷が大統領やってるんだから」 / ちなみにバラク・オバマの父方は黒人ではあるが、合衆国に強制連行され奴隷制のもとに置かれた黒人ではない。黒人=奴隷という発想そのものがステロタイプであり、レイシスト的だ。 / (例によってbuuさんのツイートで詳細を追いかける) / 本人の議員辞職だけで済むかどうか

【丸山暴言】 「黒人奴隷が大統領」 安倍自民 見放す ; 「同盟国のトップに対する人種差別発言は外交問題に発展し、また米国に付け入るスキを与えるだけ。もはや存在自体が罪深い丸山は、潔く議員バッチを外すべきである」(日刊ゲンダイ) / 「自民・丸山議員が「奴隷が大統領」発言、与党からも批判」 News i - TBSの動画ニュースサイト

自民党・丸山議員 「アメリカの51番目の州に」 ; (残念、それはダメです。そんなことしたら・・・ → ) アメリカ市民の頭上にはオスプレイは飛ばせないし、「おもいやり予算」もなくなるし、「年次要望改革書」も「アーミテイジレポ-ト」も出せないし、TPPで収奪もできなくなるし、アメリカにとっては「まる損」にしかならない選択だからいくら念じても実現されないです。 — 内田樹

丸山和也氏に「不倫調査探偵事務所の女性と不倫」疑惑(NEWS ポストセブン)  ; ← 謝罪に追い込まれた自民党の丸山和也・参議院議員(70)・・・。「だが、丸山氏にはもう一つ、頭を痛める問題がある。ある女性との親密交際メールが流出したのだ。」 / 高世仁さんのブログ(2月18日の後半)でも丸山和也議員のあきれた行状が暴露されています。






【衆議院選終盤予測;自民落ち込み始める】 週刊文春の選挙予測「自民39議席減の251議席」 希望の党・小池代表はパリで迎える憂鬱な投票日(元木昌彦 JCAST) / 日経の最終盤予想は、自民の振れ幅が大きい。最低なら自公維で250議席足らずに.....


(略)

何ともお粗末な選挙の結果はどうなるのか、週刊文春の最終予測を見てみよう。

政治広報システム研究所の久保田正志と本誌取材班によると、自民は39議席減の251議席、公明が30議席だから合わせても300議席には届かない。

235名を立候補させた希望の党は66議席になるが、ほとんどが民進党からの乗り換え候補ばかり。純粋な希望の党の候補は全滅のようだ。

躍進するのは枝野の立憲民主党で、現有の16議席から46議席へ。共産党は21から18議席に減るという予測だが、私は現有維持か伸びると思うのだが。

(略)

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【投資家は救済される世の中】 焦点:日銀社債オペ、神鋼債買入の見方広がる 投資家救済の声も — ロイター / 日銀がオペで神戸鋼債を購入か、平均レートが急上昇-市場関係者 — ブルームバーグ



丁寧な説明。森友学園の土地取引に関するゴミの除去について、 安倍晋三「取ってないから1億数千万円なんです、取ってたら9億円なんです。取ってないから1億数千万円で売ってですね、取っていない、取って森友側は取ってないから、森友側は取って」



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2017年10月19日木曜日

小池にはまった「どんぐり」たちの大変な末路 元の木阿弥?「希望の党」崩壊で民進再結集か(東洋経済オンライン) ; コイケにハマってさあ大変! 「小池チルドレン」はおひざ元で「全敗」も / 小池百合子知事 衆院選の投開票日にパリへ出張中であることをめぐり騒動に  








2020年改憲への賛否を問う(大城聡 ブロゴス); 日本国憲法を改正することを望むのか、望まないのか。 今、この衆議院選挙で、私たちに問われているのです。

動画版「若者言葉でニュースを読んだら」 JK用語とアナウンサーのギャップがヤバい。 「みんなのテレビ(UHB:北海道文化放送)」より ; 「.....とりま、山は大勢のパリピで.....」

2017年10月18日水曜日

正岡子規『明治卅三年十月十五日記事』〔『ホトトギス』第四巻第二号 明治33年11月20日〕を読む(2) 「...発泡の跡、膿口など白く赤くして、すさまじさいはんやうもなく、二目とは見られぬ様に、顔色をかへて驚きしかば、妹は傍より、「かさね」のやうだ、とひやかし、...」

自宅近くの公園にて 2017-10-18
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今回は、思わず読み手である我々もうめき声を上げてしまうような「繃帯取換」の様子。
「二目とは見られぬ」「『かさね』のやう」な傷口の有様・・・。

 暫くして妹は箱の上に薬、膿盤(のうばん)などを載せ、張子の浅き籠に繃帯木綿、油紙、綿などを一しよに載せ持ち来る。母はガラス戸に窓掛を掩(おお)ひ、襖を尽(ことごと)くしめきりて去る。これより繃帯に取りかかるなり。余は右向きに臥し帯を解き繃帯の紐を解きて用意す。繃帯は背より腹に巻きたる者一つ、臀(しり)を掩(おお)ひて足に繋(つな)ぎたる者一つ、都合二つあり。妹は余の後にありて、先づ臀のを解き膿(うみ)を拭(ぬぐ)ふ。臀部(でんぶ)殊に痛み烈(はげ)しく、綿をもてやはらかに拭ふすら殆(ほとん)ど堪へ難し。もし少しにても強くあたる時は覚えず死声を出して叫ぶなり。次に背部の繃帯を解き膿を拭ふ。ここは平常は痛み少く、膿を拭はるるはむしろ善き心持なり。(左の横腹に手を触れ難き痛み所あり)膿の分量も平日に異ならずとぞ。されど平日の分量といふがどれほどの者か余は知らず。その外痛み所の模様など一切自分には分らぬなり。三年ほど前に、ある時余は鏡に写して背中の有様を窺(うかが)はんと思ひ妹にいふに妹頻(しき)りに止めて聴かず、余は強ひて鏡を持ち来らしめ写し見るに、発泡(はっぽう)の跡、膿口など白く赤くして、すさまじさいはんやうもなく、二目(ふため)とは見られぬ様に、顔色をかへて驚きしかば、妹は傍より、「かさね」のやうだ、とひやかし、余は痛くその無礼を怒りたる事あり。これに懲(こ)りてその後は鏡に照したる事もなけれど、三年の間には幾多の変遷を経たれば定めて荒れまさりたらんを、贔屓目(ひいきめ)は妙なものにて、今頃は奇麗(きれい)な背に奇麗な膿の流れ居るが如く思ふこそはかなき限りなれ。

「死声」をあげる痛み
介護される現場の写生文であり、読む者までがうめき声をあげたくなる痛覚の写生文でもある。述語は動詞の現在形の終止形を軸としながら、断定の助動詞「なり」が、要所に使われている。この文末の組み合わせによって、ほかならぬ「明治三十三年十月十五日」の一回的な出来事と、毎日の日課として繰り返し反復されているところの「繃帯取換」が、同時に読者に伝達されるような文章構造になっている。

妹の律が、「繃帯取換」の道具一式を持ってやって「来る」。
母がなぜか「窓掛」で「ガラス戸」を「掩ひ」、「襖」を全部「しめき」って「去る」。で、「これより繃帯に取りかゝるなり」。いよいよ「繃帯取換」が始まる。

「余」は、「右向き」に姿勢を変え「繃帯の紐を解」いて、「用意す」る。
「繃帯」は、背中から腹へと、臀から足への「二つ」ある。
ここで、なぜ母親が「ガラス戸に窓掛を掩」ったのかがわかる。繃帯をとれば臀部や性器がむき出しになるから、外から見えないようにするのだ。しかし、「襖」まで全部「しめき」る理由はわからない。

主語が「妹」に転換し、「余」は目的語にされ、「先づ臀」の繃帯から解かれ、「膿」が「拭」われていく。
「余」の「痛み」の強さが「堪へ難し」。
「死声を出して叫ぶなり」。
ここで、「襖」が「尽くしめき」られた理由がわかる。子規の「死声」が隣近所に聞こえないようにするための、母の配慮だった。

ここに至って、この「繃帯取換」がこの日だけの出来事ではなく、何度も反復されてきた、一連の手順で行われる「繃帯取換」の日々と年月の、母と妹による介護の持続が一気に表象される。
この文は仮定表現「若し」から始まっており、「少しにても強くあたる時」とそうではないときに、それまでの「繃帯取換」の日々を分けることになるからである。実際この日がどうだったのかは実は記されていないが、これまでの「繃帯取換」の日々における「少しにでも強くあたる時」の反復が、「死声」の反復ともなり、それゆえ母は「襖を尽くしめき」るようになったという、介護者と被介護者の、介護の日々の来歴が同時に表現されている。
つまり「死声を出して叫ぶなり」という、断定の助動詞で結ばれているこの文によって、被介護者としての子規の、介護者である妹律に「繃帯取換」をしてもらい続けた日々の記憶が、自らの永い病床生活全体として蘇ってきている。そうした被介護者としての子規の「痛み」と「死声」の記憶の、文字どおりの背後には、「繃帯」を「取換」続けてくれた介護者である、妹の律が常に存在し続けていたことも、読む者の胸に伝わってくる。

つぎに、「背部」の「繃帯取換」となる。
「痛み少く」で、読む者は少しそれまでの緊張を和らげ、「善き心持なり」でさらにほっとする。だが一本目の繃帯が「死声」をあげる「痛み」で、二本目が常に「善き心持」なのかというと、決してそうではない。
「左の横腹に手を触れ難き痛み所あり」とある。
二本目の繃帯は「背より腹に巻きたる者」なのだから、背は「善き心持」でも、背から腹へ移行する「横腹」には「痛み所」があるのだ。
したがって「善き心持」は、「繃帯取換」の間の一瞬に過ぎない。さらに「善き心持」になるのは「平常」の場合であって、なにか特別な場合にはここも痛むのである。痛みはないわけではなく、「少」ないだけなのだ。

背中の様子を鏡で見る
「膿の分量」が、「平日に異ならず」と判断しているのは、「とぞ」という文末詞から妹の律であることがわかる。介護者律の存在が前面に押し出された瞬間、被介護者子規からの、自分を介護し続けてきてくれた、妹律と母への感謝の気持ちすら、読者には伝わってくる。

ここまでの叙述は「明治三十三年十月十五日」の「繃帯取換」に限定されていたが、「平常」あるいは「平日」という語によって、病が悪化してから何年間も繰り返された、この日に至るまでの毎日の「繃帯取換」の記憶が呼び寄せられる。「繃帯取換」は「妹」律が担い続けてきた「毎日の仕事」なのである。

律は、「毎日」毎日、子規の「後に在りて」、「臀」から「背」「腹」と「膿を拭」い続けてきた。その「毎日」の介護の積み重ねがあるからこそ、今日の「膿の分量が「平日に異ならず」ということを、律は兄に伝えることが出来るのだ。先の引用に続けて、子規の「記事」は、過去の記憶に及んでいく。

「膿を拭ふ」のは妹の律で、子規は「膿を拭はるる」だけであり、しかも自分では見ることの出来ない「臀」や「背中」の「膿」であるのだから、「平日の分量」が「どれ程」なのか、「知らず」という状態に置かれているのは当然のことだ。「痛み所」も「臀」と「左の横腹」だから、やはり自分で確認することは出来ない。けれども「三年程前」に、子規は「鏡に写して背中の有様を窺」おうとしたことの記憶を蘇らせるの。
確かに一八九七(明治三〇)年九月二一日の日記(『病床手記』)に、「昨日医師ノ話ニ臀ノ下ノ痛ミノ処二ケ処イヨイヨ穴アキタリト二三日前ヨリ膿出初メタルナリ」という記述がある。「医師ノ話」を受けて、妹律に鏡を持ってこさせようとしたのだろう。

しかし、律はすでに「穴アキタリ」という「臀」の状態は、よく見知っていた。その悲惨な傷を見知っている律だからこそ、「頻りに止め」たのだ。それでも子規は律の言うことを聞かず、彼女に無理矢理「鏡を持ち来らしめ」て、「背中の有様」を「写し見」てしまうのである。その「いはんやうもなく、二目とは見られぬ様」に、子規自身が「顔色をかへて驚」いてしまう。
動揺を隠せない兄に、妹は、その「膿口」の「すさまじさ」を、「かさね」のようだと「ひやかし」た。兄は「無礼」であると「怒り」を爆発させたらしいが、その形容が「痛く」というあたりから、子規独特のユーモアに包まれていく。

この衝撃的な「三年程前」の「鏡に写」った「白く赤く」なっていた「膿口」の記憶を想起している三年後の現在の子規は、「三年の間」の「幾多の変遷」という形で、そのとき以来の闘病生活全体を振り返っていることになる。もちろん「幾多の変遷」とは、妹律に「毎日」「膿を拭」い続けてもらった被介護者の日々の記憶の想起でもある。
律という妹と、兄である自分とのやり取りを、『ホトトギス』の読者に伝えているということを考慮に入れると、文末が「こそ」「なれ」と係り結びになり、古雅な調子を出している表現法に気づく。
一気におよそ千年の「かさね」をめぐる文学的記憶が作動し始め、先に述べた子規独特のユーモアに読者ははたと出会うことになる。ここにも、大江氏が指摘していた「デモクラティツク」な表現の達成がある。

妹律が言った「かさね」のようだという一言は、明治三〇年代の読者にとっては、まず三遊亭円朝の怪談噺『真景累ヶ淵(かさねがふち)』の「累」を想起させるであろう。
下総国羽生村の百姓与右衛門の妻で、夫に鬼怒川で殺害され、彼女の怨念がずっと崇るという伝説が基になっていて、さらに一〇〇年ほどさかのぼると『伊達競阿国戯場(だてくらべおくにかぶき)』にもこの伝説が織り込まれている。醜さの象徴のような女性として「累」は位置づけられてきた。

しかし、こうした「かさね」の連想は江戸時代以後の集合的記憶であり、「重ね」あるいは「襲(かさね)」は、衣服を重ねて着ることを意味し、「下襲」の袷(あわせ)としての「かさね」であれば、束帯のとき、袍(ほう)や半臀(はんぴ)の下に着た衣で、背後の裾を長くして、袍の下に出して引いたまま歩いたりし、その地紋や色目は、職階や季節できまりがあったという、千年来の言葉の記憶が想起され、そこに至れば「奇麗な背に奇麗な膿の流れ居るが如く思ふ」という子規の連想に納得がいくのである。

その瞬間、「明治三十三年十月十五日」における兄子規が、「三年程前」の妹律の発した「かさね」という言葉に、三年前は「怒り」を発していたにもかかわらず、今は三年間の記憶と共に、「奇麗」なイメージへ転換させ、心身の緊張を解く機能を発揮しているという劇的な変化に読者は出会うのである。
そのような表現の構造において、兄は妹に感謝を捧げているとさえ思われる。

 膿を拭ひ終れば、油薬を塗り、脱脂綿を掩(おお)ひ、その上に油紙を掩ひ、またその上にただの綿を掩ひ、その上をまた清潔なる木綿の繃帯にて掩ひ、それにて事済むなり。この際浣腸(かんちょう)するを例とす。今日は浣腸せず。便通善し。毎日のこの日課に要する時間は凡(およ)そ四、五十分間なるべし。この頃の如く痛み少き時は繃帯取換は少しも苦にならずしてむしろ急がるるほどなり。そは、繃帯取換後は非常に愉快にして、時として一、二時間の安眠を得る事あるに因る。

「介護労働」の現実
ここまで読み進めて、読者は、先に読んだ「繃帯を解き」という、五文字で示されていた妹律の作業がどれだけ大変だったのかを、改めて再確認させられることになる。
まず「木綿の繃帯」を「解」く。ここでわざわざ「清潔なる」という形容を入れるのは、「解」くときの「木綿の鰯帯」が不潔になっていることとの対比を強調するためだ。
膿は「脱脂綿」や「油紙」さえからも「繃帯」に滲み出して来ているのだ。

「繃帯」を「解」いた後は、次の「綿」を取り、「油紙」をはずし、最後に傷口に直接あてられている「脱脂綿」を取り除くという四つの作業が、「繃帯を解き」という五文字の中に組み込まれていたことに読む者は改めて気づかされる。

傷口に直接あてられている「脱脂綿」を取り除く作業自体が「膿を拭ふ」ということだった、ということにも・・・。
そこまで気づいて、改めて、そのときの痛みはどれほどのものだったのかということに思いを馳せて、子規の痛覚へ読者は想像力をのばすことになる。

「繃帯を解き」という作業の内実、妹律の介護労働の現実と子規の痛みへの、改めての気づきを媒介にして自らの身体感覚を開かされた読者は、同時に「繃帯取換」に排便が連動していたことを知らされるのである。
いつも「平日」ならここで「浣腸する」のだが、「今日」は「便通」が「善」かったので、「浣腸」はしないで済んだのである。「繃帯取換」と「浣腸」(「便通」)が対になって「毎日」の「日課」となり、それを全てこなすには「四五十分間」かかるのである。


つづく



高知では自民党大物が苦戦 米軍ヘリ墜落で自民全敗も / ああ、希望は東京壊滅 小池側近の若狭氏まで落選? 刺客は返り討ち 自民党は新潟全敗の危機も 〈週刊朝日〉



安倍首相は秋葉原リベンジ演説へ 改憲大連立でオール保守「安倍翼賛会」誕生も! 〈週刊朝日10月27日号〉;「...希望の党から勝ち上がった保守系数十人と維新、無所属を合わせれば、350議席以上になる計算です。自公プラス維新、希望合体のオール保守が形成される。まるで戦前の大政翼賛会の復活ですよ」


小池氏周辺は「改憲での連立は選択肢の一つではある」と言葉少なに語る。

「小池さんは選挙後、次の目を残すためには維新同様に与党の補完勢力になる道しか残っていない。そうなれば、改憲発議に必要な3分の2に手が届く。希望の党から勝ち上がった保守系数十人と維新、無所属を合わせれば、350議席以上になる計算です。自公プラス維新、希望合体のオール保守が形成される。まるで戦前の大政翼賛会の復活ですよ」(自民党幹部)

自民に大打撃 “魔の2回生”は立憲旋風で比例復活も赤信号(日刊ゲンダイ); 自民「魔の2回生」91人。立憲旋風で、比例復活も困難😀 百田尚樹の「沖縄2紙を潰せ」を擁護した白須賀貴樹(千葉13) 「テロ政党!」と志位氏をヤジった山田賢司(兵庫7) 中川郁子(北海道11)門博文(和歌山1)の路上キス組は落選必至



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