普天間移設:自民・沖縄県連が辺野古容認 公約を撤回
毎日新聞 2013年11月27日 13時08分(最終更新 11月27日 14時58分)
自民党沖縄県連は27日の県議団議員総会で、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設を容認する方針を決めた。週末の県連総務会で正式決定する。県連は2009年末に辺野古移設容認から県外移設要求へ立場を転じ、10年以降の国政選で「県外」を県連独自の公約として戦ったが、事実上の公約撤回になる。県連所属の国会議員5人も25日に辺野古容認で一致しており、辺野古沿岸部の埋め立て申請を巡る仲井真弘多(なかいまひろかず)知事の判断にも影響する可能性がある。【井本義親、佐藤敬一】
自民党県議団の議員総会は那覇市の県議会棟であった。週末の県連総務会で正式決定するが、国会議員に続く方針転換に県民の反発は必至だ。
県連は辺野古移設容認と引き換えに、移設工事期間中、普天間でのオスプレイ訓練を少なくするなどの負担軽減策拡充や、日米両政府が合意した嘉手納基地(同県嘉手納町など)より南の施設の返還促進などの条件を付けるとみられる。
辺野古移設を容認してきた自民党県連は、県外移設を訴えた民主党政権が誕生した09年、「政権党が県外移設を主張する今、苦渋の選択で受け入れた辺野古移設を容認する必要がなくなった」として県外移設要求に転換した。
10年参院選沖縄選挙区と、昨年末の衆院選で「県外」の独自公約を訴え、比例での復活当選も含めて衆参計5人の国会議員が当選した。昨年6月の県議選で当選した県議団15人中、14人が辺野古移設に反対の立場だった。
しかし昨年末の衆院選で自民が政権に復帰して以後、辺野古移設を推進する政府・自民党本部と「県外」を訴える県連のねじれが問題化。今夏の参院選沖縄選挙区はねじれたまま選挙戦に突入し、自民候補は敗北した。
参院選後、党本部の石破茂幹事長が辺野古推進の方針を受け入れるよう要求。県連内でも議論を求める声が出たため、党本部と県連との普天間を巡る再協議が13日に始まり、県連は今月内をめどに結論を出すことにしていた。
自民とともに仲井真知事を支える県政与党の公明党県本部は県外移設要求を変えておらず、普天間移設を巡って県政与党は分裂状態になった。
石破幹事長に屈した沖縄選出自民議員5人は石破幹事長を先頭に党本部ての記者会見に臨んだ。石破幹事長は「辺野古移設で5人が容認したと理解していいか」との質問に「そのようなご理解で結構です」と答えた。県選出の二人はうつむいたまま。屈辱的だ。 pic.twitter.com/g7P8Q5ZWnV
— 伊波 洋一 (いは よういち) (@ihayoichi) 2013, 11月 26
自民党の翁長那覇市長も公約撤回「恥ずかしい。残念だ。何も言いたくない。失うものも多いのではないか」。公明党県本金城幹事長は「残念だ」県外公約を「われわれが仁王立ちして踏みとどまる」。自民党は今日明日にも自民党沖縄県連に容認させる意向。 pic.twitter.com/3YewxXmqyU
— 伊波 洋一 (いは よういち) (@ihayoichi) 2013, 11月 26
昨日の屈服式は沖縄の魂を売ったようなもの。稲嶺恵一前知事「県内移設は限りなく不可能。県内が割れると沖縄にマイナス」と指摘。大田昌秀元知事は沖縄学の父・伊波普猷が指摘した事大主義で「恥ずかしい」と強調。私たちは沖縄の誇りを守っていこう。 pic.twitter.com/LYVvqHbsn8
— 伊波 洋一 (いは よういち) (@ihayoichi) 2013, 11月 26
県選出自民議員5氏の公約放棄は沖縄県民への裏切り。辺野古移設反対とオスプレイ配備反対の県民意思を踏みにじるもの。自民党本部は沖縄を切り崩し勝ったつもりだろうが、沖縄県民に大きな屈辱感を与えた。自民党は県民を敵にまわすことになるだろう。 pic.twitter.com/ZomXhzXudL
— 伊波 洋一 (いは よういち) (@ihayoichi) 2013, 11月 26
県選出自民議員5氏が石破幹事長の圧力に屈し辺野古容認に転じた。最後まで抵抗した様子の国場氏(中央)、比嘉氏(右端)のうつむいた二人と左側の西銘氏と島尻氏の晴々と正面を向く様子が対照的だ。県民の前で繰り広げられた沖縄自民の屈服式だった。 pic.twitter.com/7lb4p9hZ1K
— 伊波 洋一 (いは よういち) (@ihayoichi) 2013, 11月 26
今日は石破幹事長が「県外移設」の3沖縄選出自民国会議員に通告した「公約撤回」の最終期限。昨日宮崎一人が転向。国場、比嘉衆議院議員は未表明のまま上京し石破氏と会う。自民県連も今月中に方針協議を行う。県民を見捨て自民本部に屈服するのか。 pic.twitter.com/HHicGerq78
— 伊波 洋一 (いは よういち) (@ihayoichi) 2013, 11月 25
安倍自民党は沖縄選出の自民党国会議員や自民党沖縄県連を圧力で屈服させつつある。昨日、比例選出の宮崎正久衆議院議員が自民党本部の圧力によって「県外移設」公約を撤回した。理由の「状況変化」とは自民本部の圧力。公約撤回は県民への裏切りだ。 pic.twitter.com/hl8s9wlsRS
— 伊波 洋一 (いは よういち) (@ihayoichi) 2013, 11月 25
0 件のコメント:
コメントを投稿