2013年12月18日水曜日
「雨は夜更け過ぎに雪へと変わるだろう・・・」(山下達郎「クリスマス・イブ」) JR東海CMバージョン 「聖夜は恋人と」ここから 東海道新幹線CM物語 担当者も遠距離恋愛(東京新聞)
(Youtube投稿者の説明)
アップロード日: 2011/12/17
1988年から1992年までJR東海が展開した「シンデレラエクスプレス」「ホームタウンエクスプレス」。
クリスマス特別バージョンとしてオンエアしたのが1988年深津絵里さん。まだ、「クリスマスエクスプレス」の名前はありませんでしが、好評のためシリーズ化。そこで命名されたものです。
埋もれた名曲だった山下達郎さんの「クリスマス・イブ」。これを世に知らしめたのもこのシリーズでした。
当時は携帯も無く、話したいときに話せない。それどころか居場所もわからない。
そんな時代でした。
想いが募り、爆発のときを待つ。
今、いつでもどこにいても連絡がつくこの時代。
熱い想いも募ることもなく日々の中に分散しているのかもしれませんね。
このCMのようなシチュエーションは、もう、実在しないのでしょうか。
あなたはこんな「遠恋」できますか?
携帯つながらないくらいでブレたりしてませんか?
(引用おわり)
東京新聞
「聖夜は恋人と」ここから 東海道新幹線CM物語 担当者も遠距離恋愛
2013年12月21日 夕刊
クリスマスは恋人たちの特別な夜-。そんなイメージを世間に定着させたテレビCMがある。一九八八年から放映されたJR東海の「クリスマス・エクスプレス」シリーズは、東海道新幹線を介した遠距離恋愛のドラマを描いた。第一作から四半世紀に当たり、いまだ語り継がれるCMの秘話を当時の担当者が語った。 (栗田晃)
当時駆け出しの女優深津絵里さん演じる女の子が、新幹線のホームで彼の到着を待つ。列車から降りる人波に、姿は見えない。思わず涙した時、プレゼントを手にした彼が柱の陰から登場する。「帰ってくるあなたが、最高のプレゼント」。ナレーションが流れる。
第一作が放映されたのは国鉄分割民営化の翌年。お堅いイメージを変えようと、JR東海が仕掛けたイメージCMの一環だった。担当したのは入社七年目の広報課員、坂田一広さん(55)=現営業本部副本部長。「若い感性を生かせ」と上司に背中を押された。
クリスマスといえば「商戦」のイメージが強かった当時。偶然、自身も遠距離恋愛中。広告会社とのやりとりで「大切な人と過ごす喜び」をメッセージにしようと決めた。撮影は営業運転が終わった深夜の名古屋駅。「CMのために新幹線を動かすなんて」。国鉄時代はあり得ない要請に、現場には抵抗もあったという。
CMは社会現象化した。翌年に牧瀬里穂さんが出演した第二作も話題を呼び、クリスマスの夜を過ごす恋人たちでホテルやレストランの予約が埋まった。BGMの山下達郎さんの「クリスマス・イブ」は知る人ぞ知る名曲だったが、この季節の定番曲となった。
シリーズは役割を果たし、九二年で終了。バブル華やかなりし時代を彩ったとされるが、坂田さんは「人と人が会う喜び。その普遍的な気持ちが、見る人の心をとらえたのだと思う」と分析する。坂田さんも遠距離恋愛の彼女とその後結婚。今では二児の親だ。
CMは恋人たちのすれ違いが、切なさをあおった。携帯電話が普及した現在、坂田さんは「もう、あのCMは成立しないかな」と苦笑する。来年は東海道新幹線が開業五十年を迎え、東京-名古屋間を四十分で結ぶリニア中央新幹線の着工も予定される。坂田さんが思い直したように言う。「移動時間が縮まれば、一緒に過ごせる時間が増える。会う喜びがさらに高まる仕事に取り組んでいきたい」
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