NHK
集団的自衛権 解釈見直し疑問
2月20日 20時32分
集団的自衛権の行使を巡る憲法解釈の見直しについて、国会で議論が続けられています。
政府の憲法解釈を担ってきた元内閣法制局長官の阪田雅裕氏が20日、都内で講演し、「今の憲法をどう解釈しても集団的自衛権の行使を認めることはできず、強行すれば法治国家の否定につながる」と述べました。
内閣法制局長官は、政府の憲法解釈などを示す役割を担っており、阪田氏は平成16年から18年まで長官を務めました。
超党派の国会議員の招きで講演した阪田氏は、「戦力を持たないと定めた憲法9条のもとで、政府は苦労しながら『国民の生命と財産を守る必要最小限度の実力組織』として、自衛隊の存在を位置づけてきた。今の憲法をどう解釈しても集団的自衛権の行使を認めることは不可能だ」と指摘しました。
そのうえで「集団的自衛権を認めるとは、海外で国民が戦争をする可能性を認めることであり、国民全体の覚悟が必要だ。このような重大な問題を、一内閣の解釈変更で成し遂げようというのは法治国家の否定につながり、憲法改正への立場の違いを超えて反対すべきだ」と述べました。
集団的自衛権を巡っては、歴代の内閣法制局長官らの答弁の積み重ねなどを通じて、行使は認められないという憲法解釈が確立してきましたが、安倍総理大臣は、集団的自衛権の行使を容認する必要性を強調し、20日の衆議院予算委員会の集中審議で、「憲法解釈は内閣法制局長官が決めることではなく、内閣が責任を持って決めていく」などと述べています。
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