河北新報
過去最高のセシウム、観測用井戸から検出 福島第1
東京電力は14日、福島第1原発の護岸近くにある観測用井戸の地下水から、法定基準の1033倍に当たる過去最高濃度の放射性セシウムが検出されたと発表した。
水は13日に採取した。放射性セシウム137(法定基準1リットル当たり90ベクレル)が9万3000ベクレル、同134(60ベクレル)が3万7000ベクレルの濃度で検出された。前日に採った地下水の濃度の1.7倍に当たり、最高濃度を更新した。
井戸は2号機タービン建屋近くで護岸から約60メートル離れている。近くには超高濃度の汚染水がたまっているトレンチ(電源ケーブルの通る地下道)がある。
◎試料167体を東電再測定/福島第1・地下水
福島第1原発の観測用井戸の地下水から検出されたベータ線を出す放射性物質の濃度測定に誤りがあった問題で、東京電力は14日、再測定することを決めたと発表した。
対象は高濃度の放射性物質が検出された地下水などの167体の試料。
東電は昨年7月、ベータ線を出す放射性物質の一部にすぎない放射性ストロンチウム90の検出濃度が全体濃度を上回る矛盾を把握し、同年10月に測定ミスに気付いて是正したが、ことし2月まで公表しなかった。
2014年02月15日土曜日
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