NHK
杉原千畝の伝記も被害 地元で憤りの声
2月26日 13時35分
東京都内の公立図書館で、「アンネの日記」や、第2次世界大戦中、多くのユダヤ人の命を救った日本の外交官、杉原千畝の伝記などの本のページが破られているのが相次いで見つかった事件について、杉原千畝が生まれた岐阜県八百津町では「憤りを感じる」などとする声が上がっています。
この事件は、都内の38の公立図書館で、「アンネの日記」をはじめ、ホロコーストに関連する本など、300冊以上の本のページが相次いで破られているのが見つかったもので、このなかには、第2次世界大戦中、後に「命のビザ」と呼ばれたビザを発行して、迫害を受けたおよそ6000人のユダヤ人の命を救った日本の外交官、杉原千畝の伝記も含まれていました。
杉原千畝が生まれた岐阜県八百津町では記念館が造られ、ビザを発行した当時のリトアニアの執務室を再現するなど、その功績をたたえてきました。
記念館の設置に携わってきた赤塚新吾町長は今回の事件について「人道的な立場でビザを発給した杉原さんの思いに反する行為で、残念で憤りも感じるし心が痛む」と話しました。
記念館では今後、展示内容をより充実させ、杉原氏の思いを広く伝えていきたいとしています。
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