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「解釈改憲」急ぐ首相 理由は法制局長官の体調という身勝手
2014年2月26日 掲載
国民的な一大事を個人的スケジュールで……
抗がん治療のため入院していた小松一郎内閣法制局長官(62)が1カ月ぶりに公務に復帰した。
小松長官は、退院後も抗がん治療のため週1回通院するものの、「職務に支障が出ないよう努力したい」と強調。早速「集団的自衛権の行使」を容認する憲法解釈の見直しに取り組む考えを示したが、ハッキリ言って「大丈夫か?」と思ってしまう。顔は頬がこけて土色で、重篤な状況なのは明らかだからだ。
「小松長官はすでに末期がんで、手の施しようがないといわれています。そのため菅官房長官が後任人事に着手したところ、小松長官は『自分の手で憲法解釈を変更したい』と安倍首相に続投を直訴。これに安倍首相が胸を打たれたといわれています」(永田町事情通)
外務省出身の小松長官は安倍の外交ブレーン。第1次安倍内閣では、集団的自衛権の行使を可能にするための有識者会議「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇)の実務に携わった。
安倍首相は“同志”の小松長官が元気なうちに、大急ぎで解釈改憲を進めるつもりらしい。
4月にも提出される安保法制懇の報告書をもとにした解釈変更の閣議決定の時期も早めるのではないかとささやかれている。しかし、こんな勝手なことが許されるのか。
政治評論家の山口朝雄氏がこう言う。
「日本をこれまでの『戦争しない国』から『戦争する国』に変える大転換の憲法解釈ですよ。本来は解散して国民に信を問うべき重大な問題です。当然、時間をかけて議論すべきです。なのに、小松長官の体調を考えてなのか、一気に解釈改憲しようとしている。急いでいるのは、小松さん以外の法制局長官では解釈変更が難しいと分かっているからでしょう。いかに乱暴なことかの裏返しです」
そもそも週に1回、通院しなければならないようでは、長官が務まるはずがない。今すぐ、公平中立な人物を新しい長官に就けるべきだ。
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