オランダ国王、天皇主催の宮中晩餐会で「歴史」に言及
29日夜、東京の皇居(訳注:原文は王宮)で、オランダのウィレム・アレクサンダー国王夫妻を歓迎する天皇(訳注:原文は日王)主催宮中晩餐会(ばんさんかい)が和気あいあいとした雰囲気で開かれた。アレクサンダー国王は晩餐会での答辞で日本の伝統的な詩を引用し、両国の交流の歴史が400年を超える点を強調した。欧州以外で最初の訪問国として日本を選んだのも、両国王室の関係が親密だからだと述べた。アレクサンダー国王は同日、国賓として日本に到着した。
しかし、日本が自国に与えた侵略の歴史については全く譲らなかった。アレクサンダー国王は「先祖が残した誇らしい歴史もつらい歴史も全て継承すべきだ。第2次世界大戦当時、オランダの民間人と兵士が体験したことを忘れずにいる。忘れることもできない」と述べた。第2次大戦当時、日本軍はオランダの植民地だったインドネシア(当時は東インド)を占領し、オランダの兵士と民間人約10万人を収容所に監禁し、民間女性を慰安婦として強制動員したことを指摘したものだ。
(以下略)
両陛下、オランダ国王夫妻とコンサート鑑賞 http://t.co/RT5brQBLH4 朝日では「日本軍の強制収容所に入れられたオランダ人女性も出席。「優しい日本人と多く会い、癒やされました」」とある。女性被害者が国王とともに来日したということの意味はかなり大きい。
— Norichika Horie (@NorichikaHorie) 2014, 11月 2
産経新聞 2014.10.29 22:51
陛下、晩餐会で「親善に心尽くす」 オランダ国王は大戦被害に言及
皇居・宮殿で29日夜、天皇、皇后両陛下が宮中晩餐(ばんさん)会を催し、オランダのアレクサンダー国王夫妻を歓待された。安倍晋三首相夫妻ら両国関係者約160人が出席。皇太子ご夫妻、秋篠宮ご夫妻をはじめ皇族方も陪席し、フランス料理を楽しみながら懇談された。
陛下は乾杯に先立ち、先の大戦により「友好関係が損なわれたことは誠に不幸なこと」とした上で「私どもはこれを記憶から消し去ることなく、これからの二国間の親善に更なる心を尽くしていきたいと願っています」とあいさつされた。
続けて、国王は大戦中に日本軍がオランダ植民地のインドネシアに侵攻し、自国の兵士らが抑留された過去に言及。「わが国の民間人や兵士が体験したことを忘れることはできません。戦争の傷跡はいまなお多くの人々の人生に影を落とし、犠牲者の悲しみは今も続いています」と訴えた。
ただ、日本国民も大戦で苦しみを経験したことに理解を示し、互いの苦痛を認識することが和解の土台になると指摘。「両国の多くの国民が和解の実現に向け全力を尽くし、双方の間に新しい信頼関係が生まれました」と述べ、両国間の良好な関係性を強調した。
宮中晩餐会には、療養中の寛仁(ともひと)親王妃信子さまも11年ぶりに出席された。常陸宮さまは風邪気味のため、欠席された。
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