2013年2月11日月曜日

JOCのハラスメント聞き取り調査 2日間で31団体 アリバイ調査の茶番




スポーツ報知
JOC調査で聞き取り役が聞かれ役!“二役”演じ茶番も

 日本オリンピック委員会(JOC)は8日、柔道を除く五輪競技31団体の強化担当責任者へ暴力、ハラスメント行為の聞き取り調査を終えた。7日に15団体、この日16団体の聞き取りにあたったJOCの福井烈強化担当理事は「すべて『ない』という回答だった」と報告。ただ、舞台裏は、茶番と受け取られても仕方のないものだった。

 衝撃の告白だ。日本バレーボール協会の森田淳悟強化事業本部長は「今日は聞く側と聞かれる側、両方やりました」と明かした。サッカー、トライアスロン、カヌー、スキーの調査をした後、向かい側の席に移動し、“聞き取られた”のだという。「同じメンバーで僕が席だけ動いた。質問も同じだからね」。“二役”を演じた強化担当者は他にもいたという。

 JOCの市原則之専務理事は「今回は出発点。これから重層的に調査をする」と2日間で31団体の聞き取りという拙速な調査の理由を説明。今後は28日にも届く予定の強化選手、指導者ら約7000人を対象としたアンケートを精査する。ただ、アンケートは無記名で、所属団体、年齢も書き込む必要はない。分析するJOC側の組織も整っておらず、現状では形ばかりの“アリバイ調査”になってしまう。

0 件のコメント: