2013年8月11日日曜日

復活サザン 平和願う歌 5年ぶりライブ (東京新聞)

東京新聞
復活サザン 平和願う歌 5年ぶりライブ
2013年8月11日 07時10分

 5年ぶりに活動を再開した人気ロックグループ「サザンオールスターズ」が10日、横浜市港北区の日産スタジアムで復活ライブを行った。記録的な猛暑の中、桑田佳祐さん(57)らメンバー5人は、気迫あふれる歌と演奏で約7万人のファンを魅了。平和を訴える強いメッセージ性が話題の新曲も披露した。 (藤浪繁雄)

 今年がデビュー三十五周年のサザンは、二〇〇八年八月の同スタジアムでの公演を最後に無期限活動休止に入っており、同じ場所で新たな一歩を踏み出した。桑田さんは「みんなに再会できてよかった。来られなかった人の分も心を込め、一曲一曲歌います」と復活の喜びとファンへの感謝を口にした。

 ステージはデビュー曲の「勝手にシンドバッド」から、七日に発売した新曲「ピースとハイライト」まで計三十二曲で構成。この新曲は「何気なく観(み)たニュースで お隣の人が怒ってた」「歴史を照らし合わせて 助け合えたらいいじゃない」という歌詞で、緊張する東アジア情勢を念頭に、友好と平和をアピールしたとも思える内容。サザンには珍しい政治色がファンの関心を集めている。

 この日、名古屋市から来た会社員の神田真由美さん(47)は、新曲について「みんなゼロベースで、お互いのことを普通に考えていければいいんじゃないかと思った」。静岡市の中学二年、望月由衣さん(13)は「歌詞はまじめだけど、(日中韓の首脳のマスクを着けた人物が登場する)音楽ビデオは遊び心も感じた」と話していた。

 活動休止期間中、サザンのメンバーはそれぞれソロ活動を続け、桑田さんは一〇年に食道がんを克服。東日本大震災後は被災地の住民を励ます音楽活動に取り組んでいた。

 今回のライブは全国五カ所で開催する野外スタジアムツアーのスタートで、この後、神奈川県茅ケ崎市や愛知県豊田市などを回る。
(東京新聞)



0 件のコメント: