2014年7月7日月曜日

「忘るるな不戦誓うは三百十万人の犠牲のすえぞ」(三原市 岡田独甫) 『朝日歌壇』2014-07-06より

江戸城(皇居)東御苑 2014-07-02
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『朝日俳壇』2014-07-06

赤紙が来たと叫んで昼寝覚        (東京都)東賢三郎

海に浮く胡瓜のごとし列島は        (前橋市)荻原葉月

解釈の余地など在らず雲の峰       (鎌倉市)片岡マサ

風薫る九条に抜け穴はなし        (別府市)河野靖郎

広島の駅に佇む沖縄忌          (津市)西をさむ

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『朝日歌壇』2014-07-06

戦没者慰霊祭には何時も来る遺児なりし君今年は見えず     (富士吉田市)萱沼勝由

静けさは戦争をする国になる前夜と思ふ戦慄走る          (三郷市)岡崎正宏

秘密保護集団的自衛権セットなんだとやっと気付いた        (光市)山本幸晴

原発の映らぬ日々なりテレビには民を守ると総理は映る      (本宮市)廣川秋男

わからへんなんぼ聞いてもわからへん平和のためにいくさに行くと
                                          (枚方市)石川智子

戦場で君は死ねるかちちははが選びたる世の集団的自衛権   (所沢市)風谷螢

憲法を押しつけと言う政治家が押しつけんとする解釈改憲     (川崎市)藤村誠

ラーゲルの黒パンの味知る友のまた一人逝く天をば仰ぐ      (枚方市)鈴木七郎

忘るるな不戦誓うは三百十万人の犠牲のすえぞ           (三原市)岡田独甫

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