2026年2月19日木曜日

(時事小言)政権への委任拡大 空洞化する民主政治 藤原帰一(朝日);「フランスの政治学者ベルナール・マナンは、主著「代表制統治の諸原理」、、、その主著の終章で、マナンは観客民主主義という独特な概念を提起している。、、、観客民主主義といっても、観客が政治を左右するわけではない。選挙における選択のイニシアチブは有権者ではなく政治家が握っているからである。、、、有権者の投じる票がなければ政治家は当選できない。しかし、有権者が政治家のコミュニケーションによって操作される対象に過ぎないのであれば、有権者が民主政治の主体だということはできない。有権者が政治家を選ぶ主体から政治家に操作される観客へと転じた時、民主政治は壊れてしまう。それを私は恐れる。」

 

 

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(時事小言)政権への委任拡大 空洞化する民主政治 藤原帰一:朝日新聞 

 「マナンは観客民主主義という独特な概念を提起している。かつての選挙研究は有権者の社会的・経済的・文化的背景によって政治的選好を説明できたが、現在では社会・経済・文化的背景が変わらなくとも選挙結果が変わるようになった。それを説明する要因としてマナンが注目したのが、政治におけるパーソナリティーの役割の拡大だった。政治家は有権者に直接呼びかけ、世論はイベントやコミュニケーション戦略によって左右され、コミュニケーションのエキスパートが政治活動家や政党の官僚に代わる役割を果たすのである。」

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