東京新聞
首相側近また失言 萩生田氏慰安婦「新談話を」
2014年3月25日 朝刊
菅義偉(すがよしひで)官房長官は24日の記者会見で、従軍慰安婦問題に関する河野洋平官房長官談話の検証を受け新たな談話を検討するべきだとした萩生田(はぎうだ)光一・自民党総裁特別補佐の発言に対し「(作成過程の)検証はするが、見直すことはあり得ない」と否定した。
菅氏は会見後、日米韓首脳会談がオランダ・ハーグで開かれる予定なのに、萩生田氏の発言に韓国側が反発しているのを踏まえて萩生田氏に電話し「発言は誤解される」と注意した。
萩生田氏は安倍晋三首相(自民党総裁)の側近。衆院東京24区選出で当選3回。50歳。首相の側近ではほかにも、衛藤晟一(せいいち)首相補佐官が、首相の靖国神社参拝に失望声明を出した米国を批判し、撤回に追い込まれたばかりだ。
総裁特別補佐は総裁のスポークスマン役。党則に規定はなく、総裁が必要に応じ任命する。首相補佐官は内閣法に規定があり、首相に直接、助言するのが役割で衛藤氏は「国政の重要課題担当」とされている。
萩生田、衛藤両氏はそれぞれ、第2次安倍内閣発足直後に特別補佐と補佐官に任命された。安倍氏を党と官邸でそれぞれ支えるように期待されての起用だ。
しかし、衛藤氏は米政府の「失望声明」を「むしろわれわれが失望した」と批判。菅氏は「日本政府の見解ではない」として撤回させた。
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